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人間力のあるリーダーになるには?【人を動かすリーダー力】

Text:新 将命

これぞと見込んだ人の真似から始めよう

私は、30代で日本コカ・コーラにマーケティング部長として移ったとき、仕事力では誰にも負けない自信がありました。

しかし、私はこのとき仕事力だけでは人は喜んで付いてこないという苦い発見をしました。

私は悩み、その当時、私淑(ししゅく)していた大先輩に相談をしました。

大先輩は私に、「君には仕事の力がある。しかし、君が仕事ができるだけでは、部下は喜んで付いていかない。高い仕事力に加えて、高い人間力も備えている上司の後に、部下は喜んで付いていくのだ」と教えてくれました。

部下が喜んで付いてくるリーダーには、権威や信用、信頼を含む「人間力」がなくてはならないことを私は身をもって知ったのです。

では、人間力とはどうすれば身に付けることができるのでしょうか。

私はピーター・ドラッカー、デール・カーネギー、安岡正篤(やすおかまさひろ)のような、人間力があると見込んだ人の言動を徹底的に研究し、その言動を真似ました。

「学ぶ」とは「真似ぶ」です。

人間力のある人の言葉づかいや行動を真似ることで、その人の人間力を「真似ぶ」ことができます。

私は、それこそ、歩き方や表情まで、とことん真似しました。

そうして数カ月が経つと、部下から「新(あたらし)さんは変わった」という声が聞こえ始めました。

少しずつ、しかし着実に、よそよそしく冷たかった部下の態度が、明るく楽しげなものに変わってきたのです。

【出典】『面白いほど役に立つ 図解 人を動かすリーダー力』
著者:新 将命  日本文芸社刊

執筆者プロフィール
新 将命(あたらし まさみ) 株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長。1936年東京生まれ。早稲田大学卒業。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどグローバル・エクセレント・カンパニー6社で社長職を3社、副社長職を1社経験。現在、ライザップグループ株式会社など数社のアドバイザーを務める。「伝説の外資トップ」と称され、“実論”にもとづいた独自の経営論・リーダーシップ論には定評がある。


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