「ATM」を心がけて仕事をしよう
部下に良い仕事をさせるには、まずリーダー自身が仕事を楽しんでいなくてはなりません。
私は、これまで多くの社長と会ってきましたが、彼(彼女)らに共通することがあります。
それはATM(明るく、楽しく、前向き)だということです。
「FUNでなければいい仕事はできない」
これは、私がかつて日本法人の社長を務めたジョンソン・エンド・ジョンソンの総本社の元CEOジェームズ・バーク氏の言葉です。
FUNとは、楽しむという意味です。
リーダーが暗くて、不機嫌で、ネガティブであっては、部下が前向きに頑張ろうという気持ちになるはずもなく、それでは部署の業績も上がりません。
リーダーたるもの、自ら努力して意識的にATMであるべきです。
そのためには、下図に挙げたように「思考」「声」「姿勢」「表情」を意識して変えましょう。
ATMを習慣化するために、言葉づかいにも気をつけてみましょう。
否定的、消極的な言葉は、できるだけ使わず、肯定的、積極的な言葉を選んで使います。
「○○したいと思います」という言葉は、一見問題ないように聞こえますが、「思います」というのは中途半端です。しっかりと、「○○します」と言い切るようにしましょう。
部下への「頑張れ」という言葉は励ましのように聞こえます。しかし、部下に押し付けているようにも聞こえますので、「頑張ろう」と寄り添う言い方に変えるべきでしょう。
【出典】『面白いほど役に立つ 図解 人を動かすリーダー力』
著者:新 将命 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
新 将命(あたらし まさみ) 株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長。1936年東京生まれ。早稲田大学卒業。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどグローバル・エクセレント・カンパニー6社で社長職を3社、副社長職を1社経験。現在、ライザップグループ株式会社など数社のアドバイザーを務める。「伝説の外資トップ」と称され、“実論”にもとづいた独自の経営論・リーダーシップ論には定評がある。
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公開日:2022.07.28