体がすぐ反応できれば仕事時間は大幅短縮
同じような仕事を繰り返しているうちに、ふと気付くことがあります。
いつもやっている仕事は、いつの間にか、それほど頭を使わなくてもきちんとこなせるようになっています。さらに、かかる時間も短くなっていきます。
つまり、効率よくこなせるようになったわけです。
これを言い換えれば、仕事を「ルール化」したということになります。
ルール化というのは、つまり「思考しないで行動すること」です。
いうまでもなく、「これはルールだ」と頭で考えながら行動するのでは、意味がありません。
思考しなくても、頭の中にそのための思考回路が完成していて、さらに体も勝手に動く。つまり、まったく無意識に行なうことができる。それがルール化なのです。
たとえば、毎日同じ道を運転していると、たとえば複雑な交差点を通過するときに、どのタイミングで車線変更して、どれくらいの速度で交差点に入ればいいかを、体が自然と覚えます。
いちいち頭で考えなくてもいいのです。
報告書のまとめ方でもいいし、ミーティングのための下調べでもいいし、電話のかけ方や得意先に向かうための道順でもいいでしょう。
何の疑問も不安もなく、黙っていても勝手に体が動いてくれれば、それが時間の短縮になるのです。
いろいろな失敗を重ねた中から、最も安全で間違いのない行動パターンを選び、それを何度も繰り返すことによってルール化する、効率的に時間を使うためには、積極的に活用したいことです。
【出典】『面白いほど役に立つ 図解 超一流の時間力』
著者:安田 正 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
安田 正(やすだ ただし) 株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役。早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授。英語のほか、ロジカル・コミュニケーション、プレゼンテーション、対人対応トレーニング、交渉術などのビジネス・コミュニケーションの領域で、上場企業、官公庁を中心に1700の会社、団体でのセミナー講師、コンサルタントとしての指導実績を持つ。また東京大学、京都大学、一橋大学でも教鞭を執る。
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公開日:2022.10.29