目の前の現実から逃げたい思いの表出
大事な試験の前日なのに、思ったよりも勉強が進んでいない。普通であれば一夜漬けでもなんでもして少しでも粘らないといけない状況にも関わらず、なぜかおもむろに部屋やデスクの整理を始めてしまう人がいます。
なにもいまやらなくてもと思いますが、実はこれは心理学で「セルフハンディキャップ」と呼ばれる行為。その名の通り、自分で自分にハンディを課すというもので、試験に対する不安や恐れの表れ。
うまくいかなかったとき、傷ついたり落ち込んだりしないように、自分自身を納得させる材料を用意しているのです。この状態に陥らないためには、やはり日々の努力が大事。しっかりとした準備ができていれば不安も解消され、安定した気持ちで試験に臨むことができるはずです。
また、自分の本音から目を背そ むけて自分自身を騙だ ましている状態だと、なにかをしようとした際、無意識に妨害する意図が作用し、異なる行動をとってしまうことがあります。
これは心理学では「錯誤行為」と呼ばれるもので、何度もミスを繰り返す人はこの状態に陥っている可能性が……。こういう人は要注意。思い当たる人は、一度自分の内面を見つめ直してみる必要があるでしょう。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 ヤバい心理学』
【書誌情報】
『図解 ヤバい心理学』
監修:神岡真司
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公開日:2022.05.09