NBA挑戦中の河村勇輝選手(メンフィス・グリズリーズ)の活躍や、パリ五輪での日本代表の奮闘など、日本の「バスケ熱」が高まっています。国内プロバスケットボールリーグ・Bリーグも同様で、開幕9シーズン目を迎えた今季はB1人気クラブの主催試合チケットがプレミア化するなど、その人気は右肩上がり。こういった流れは1部に該当するB1のみならず、B2、B3にも波及しています。
『ラブすぽ』では今回、現在B3を舞台に戦う徳島ガンバロウズに取材を慣行! Bリーグ初参入となった昨シーズン、いきなりレギュラーシーズン5位でプレーオフに進出する快挙を達成したクラブでもある徳島から、チームを支えるアシスタントコーチ、ダニエル・キム氏のインタビューをお届けします!
【全2回の第2回】
――少しバスケの話題からは離れてしまうのですが、現在過ごしている徳島はキムACから見てどんな場所ですか?
キム 小さい街ですし、落ち着いた街だなという印象です。ただ、だからこそ愛情があふれて、地域の人たちとのコミュニケーションが盛んですね。近所のコンビニや行きつけのメキシカンレストランなど、みなさんと「近い関係性」を築けていると思います。
――来日前と来日後で、徳島に対する印象は変わりましたか?
キム 「小さな地方都市だ」ということは事前に聞いていたので、そこまで大きなギャップは感じることなく、快適に生活できています(笑)。
――お気に入りの日本食はありますか?
キム 『すき家』の牛丼にキムチをのせて食べるのが好きです。自炊もするのですが、自宅ではお米とサーモンやさつまいもなど、ヘルシーなものを食べることが多いですね。
――コーチ陣や選手と食事することもある?
キム 選手とはよく食事に行きます。1対1で行くことが多いのですが、コーチとして「選手として」ではなく「人間として」その選手を知ることが大切だと思っているので、徳島の生活のことやチームのことを話して、理解しようと心がけています。デマーカスHCとも週1くらいのペースで食事に行ってコミュニケーションを取るようにしていますが、実は遠征時には必ず調べることがあるんです。
――というと?
キム デマーカスHCはタイ料理が大好物なのですが、徳島にはタイ料理屋がないんです。なので遠征に行く際にはまず一番に、宿泊先の近くにタイ料理屋があるかを検索します。そして、見つけたお店にデマーカスHCとザック生馬GMと3人で行くのが、お決まりのパターンになっています。
――3人で食事をする際にはバスケの話をすることが多い?
キム バスケ以外の雑談――家族や人生の話もしますが、やはり話題の中心はバスケになります。その日の試合の振り返りや翌日の試合に向けてなど、ミーティング的な内容になることも多いですね。
――ありがとうございます。最後に、ガンバロウズのファンに向けてのメッセージをお願いします。
キム ファンのみなさんにはホームゲームだけでなく、全国各地の試合まで足を運んでいただいて本当に感謝しています。みなさんの応援がチームの後押しになっていますし、会場だけでなくSNSでも力になる言葉をもらい、それが選手やコーチ陣の力になっています。現時点でガンバロウズは山あり谷ありのシーズンを送っていることは私たち自身も理解していますが、ここから盛り返していけるように頑張りますので、これからも引き続き応援をよろしくお願いします!
写真・徳島ガンバロウズ提供
文・花田 雪
公開日:2024.12.31