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「日本での成長を証明したい」後半戦の切り札的シューター、徳島ガンバロウズ、アディリ・クエルバンの多様性! 【バスケ/Bリーグ】

B2昇格を狙う徳島ガンバロウズをオフェンスで牽引するアディリ・クエルバン!

アディリ・クエルバン

NBA挑戦中の河村勇輝選手(メンフィス・グリズリーズ)の活躍や、パリ五輪での日本代表の奮闘など、日本の「バスケ熱」が高まっています。国内プロバスケットボールリーグ・Bリーグも同様で、開幕9シーズン目を迎えた今季はB1人気クラブの主催試合チケットがプレミア化するなど、その人気は右肩上がり。こういた流れは1部に該当するB1のみならず、B2、B3にも波及しています。

『ラブすぽ』では今回、現在B3を舞台に戦う徳島ガンバロウズに取材を慣行! Bリーグ初参入となった昨シーズン、いきなりレギュラーシーズン5位でプレーオフに進出する快挙を達成したクラブでもあり、今シーズンは1月27日時点でリーグ13位とプレーオフ圏内(※8位以内)を目指す戦いを続けている徳島から、チームを支えるアディリ・クエルバン選手のインタビューをお届けします!
【全2回の第1回】

――アディリ選手は昨シーズン途中にガンバロウズに加入。来日して約1年が経ちますが、日本やBリーグの環境には慣れましたか?

アディリ 日本という国は本当に素晴らしいですし、私自身もその生活を楽しめています。人々も素晴らしいですし、ガンバロウズというチームも勝利にこだわっている組織で、人間関係も良好です。バスケットボール選手としても日々成長を実感できていますし、日本でプレーできる喜びを感じています。

――チームには故障者が出ている中で、アディリ選手は開幕から試合に出続けています。シーズン折り返しを過ぎた現時点での今シーズンの手ごたえを教えてください。

アディリ 特にシーズン序盤はなかなか自分の実力を発揮できず、もどかしさも感じていました。ただ、状態は少しずつ上向いていますし、今は手ごたえを感じてプレーすることができています。私自身も試合には出ていながらケガと付き合いながらプレーする時期もありました。その時は確かにつらい部分もありましたが、今はしっかりと回復して、チームに貢献できる準備は整っていると思います。

アディリ・クエルバン

――たとえば昨年12月22日の八王子ビートレインズ戦、22得点を挙げてチームの勝利に大きく貢献しました。フィールドゴール成功率も88.9パーセント、3ポイントも7本中6本沈めるなど「打てば入る」ような状況でしたが、改めて振り返ってもらえますか。

アディリ 嬉しい瞬間の詰まった試合でした。自分にとってキャリアハイと呼べる試合が2024年のホーム最終戦となったことはもちろん、前日の試合では敗れるなど瀬戸際の状況でもあったので、そんな状況で勝利に貢献出来て良かったです。チームメイトもファンのみなさんも、私の活躍を喜んでくれたことが、あの試合をより特別なモノにしてくれたと感じています。また、あの試合が後半戦に向けて調子が上がってくるキッカケになったとも感じています。1対1でもしっかりとシュートを決めることができたり、スクリーンからのプルアップで3ポイントを沈めるなど、練習から取り組んでいることを試合で発揮できたことが自信にもつながりました。

――今おっしゃったことも含め、アディリ選手の持ち味、ストロングポイントはどういう部分ですか?

アディリ 一番はシュート力だと思っています。ただ、そこも含めたオールラウンドな選手でありたいですし、そう信じてプレーしています。シュートだけでなくピック&ロールであったり、ドライブ、ゲームメイクも含めたすべてのプレーでチームに貢献したい。現時点での「一番」を挙げるとすればやはりシュートになるのでしょうが、だからと言ってキャッチ&シュートしかできない選手にはなりたくない。そういう足りない部分も含めてこれからも成長していきたいです。

アディリ・クエルバン

――日本での1年間で、そういう「成長」は感じることができている?

アディリ まだ「オールラウンド」で何でもできる選手であることを証明できているとは言えないと思います。もちろん、チームのシステム、コンセプトの中での役割もありますし、その中で求められていることをやる必要もある。そういう面ではある程度期待に応えられていると思うのですが、自分にはまだまだ引き出しがあることも今後は示していきたいです。

――今後はアディリ選手の開いていない「引き出し」が見られることを、ガンバロウズのファンは期待してもいいですか?

アディリ もちろんです。引き出しの多さや幅の広さを見せられるよう、これからも精一杯プレーするので応援よろしくお願いします。

写真・徳島ガンバロウズ提供
文・花田雪

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