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連続殺人は犯行現場を見れば犯人像がわかる?!連続殺人犯の特性として大きく分けられる2つのタイプとは?【図解 犯罪心理学】

Text:監修:越智啓太

連続殺人は犯行現場を見れば犯人像がわかる【図解 犯罪心理学】

秩序型殺人と無秩序型殺人

連続殺人とは、ひとり(まれにふたり)の犯人が連続して多くの被害者を殺害する犯罪を言います。最初の殺人から次の殺人までの期間を冷却期間と呼びます。

一般の殺人事件は、加害者と被害者の間に金銭トラブルや家族間の問題などがあるため、犯人も見つけやすくなります。しかし、連続殺人の場合は行きずりの人物を襲うことが多いため、捜査も困難になるのです。

その捜査の一助として、1970年代にFBI(アメリカ連邦捜査局)が、連続殺人犯の特性を研究しました。その結果、連続殺人には大きく分けて秩序型と無秩序型のふたつのタイプがあることがわかったのです。

秩序型は計画的に行われた犯行で、事前に凶器や犯行道具は用意されています。犯行現場からは凶器や遺体、証拠などが持ち去られ、ある程度片付けられているのが特徴です。

一方の無秩序型は偶発的な犯行となり、凶器は現場で調達したものが使用されます。また、現場は汚く、遺体や証拠となるものなども残されています。つまり、犯行現場を見れば犯人のタイプがある程度特定できるのです。

ただし、その後の研究により、両方の特性を持つ、混合型と言われるタイプもあることがわかっています。

連続殺人は犯行現場を見れば犯人像がわかる【図解 犯罪心理学】

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 犯罪心理学』

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 犯罪心理学』
監修:越智啓太
監修者プロフィール
法政大学文学部心理学科教授。1965年、神奈川県横浜市生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科心理学専攻修了。警視庁科学捜査研究所研究員、東京家政大学文学部助教授、法政大学文学部准教授を経て2008年より現職。臨床心理士。専門は犯罪捜査への心理学の応用。著書に『犯罪捜査の心理学』(化学同人)、『ケースで学ぶ犯罪心理学』(北大路書房)ほか多数。

 昨今、様々な事件や特殊詐欺など凶悪な犯罪が増えており、ニュースで犯罪に関する情報を聞かない日はないといえます。誰もが利用するSNSを介した犯罪も当たり前になっており、より巧妙化しながら身近に潜む問題にもなっています。こうした問題や実態について研究し、犯罪予防や再犯防止に役立てようとするのが『犯罪心理学』です。
 犯罪心理学は、心理学の中でも実際の現場や実践に役立つことを目的とした“応用心理学”の1つで、特に犯罪行動・非行や犯罪者の心理・行動パターンに焦点を当てた研究分野です。専門書や教科書が多いジャンルですが、本書では図やイラストを用いて、1トピックを見開き1ページでわかりやすく解説。
“普通の人”が犯罪に手を出してしまう経緯、犯行内容から見える犯人像や周囲の環境、巧妙化する手口や防犯法など、知らなかった犯罪心理学を、楽しみながらもしっかりと学べる一冊です。

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