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統合後初の甲子園出場決めた阿南光!過去10年で見る徳島県勢の甲子園での戦い方とは!?【がっつり!甲子園2021】

Text:橋本雅生

全国49地区 夏の大会データベース
【徳島】

加盟校が31校と少なく、過去の代表校がすべて公立勢の徳島。過去にやまびこ打線の池田、うずしお打線の鳴門などが全国制覇を達成。ただ、ここ10年はベスト8止まりと苦戦。


《2021年 センバツ結果》出場なし

●甲子園での戦い&夏の展望
本命・鳴門がリードも鳴門渦潮と徳島商が王座奪還を狙う!

私学の台頭がほとんどない全国でも珍しい地域ながら、過去の甲子園で何度も頂点に立つなど、高いレベルの高校野球を見せてきた徳島県。

ここ10年で代表8回の鳴門を筆頭に、鳴門第一と鳴門工が統合した鳴門渦潮と徳島商が続いており、今夏の大会もこの3校が中心になりそう。

鳴門は春季県大会を制して春季四国大会に出場。1回戦で敗れたが、強豪の高知を相手に1点差の好勝負を演じており、バランスの取れた全国レベルの戦力を見せつけた。試合を作れる先発左腕・冨田遼弥が安定感を増しており、やはり本命は鳴門か。

対抗は過去最多の代表回数を誇る徳島商と2017年の代表校・鳴門渦潮。前チームからレギュラー8人が残った徳島商は、試合巧者ぶりが強み。春季県大会の決勝で鳴門に延長13回タイブレークで敗れるも、シーソーゲームの激闘を演じている。また、鳴門渦潮も2020年の秋季大会決勝で鳴門相手に善戦。この両校が長らく続く鳴門の快進撃を止め、代表の座を虎視眈々と狙っている。これら上位3校に池田や徳島北の古豪、小松島と富岡西の新興勢力がどこまで食らいつくかが注目される。

過去10年徳島 夏の甲子園/地方大会決勝戦績

全国49地区夏の甲子園DATABASE【四国編】

誰もが知っているような名門や創部数年で全国区となった私学がひしめく四国。4県共に公立勢が存在感を示し続ける地区でもある。かつては「野球どころ」の代表校が夏の甲子園で躍動したが、近年は低調状態が続いている。

甲子園常連校は多いが遠ざかる夏の優勝…

 高校野球の歴史が始まって間もない昭和初頭は高松商(香川)、松山商(愛媛)、徳島商(徳島)、高知商(高知)のいわゆる「四国四商」、1970年代後半からは「やまびこ打線」で全国を熱狂させた池田(徳島)などが甲子園の舞台で躍動し、古くから野球王国や野球どころとして知られてきた四国。

平成に入ると明徳義塾(高知)、尽誠学園(香川)、済美(愛媛)の私学が台頭し、これまでに春夏合わせて甲子園で優勝26回、準優勝25回の成績を収めてきた。しかし、輝かしい歴史も今や昔……。現在でも公立校が主体の四国は、全国の私学に主役の座を奪われた格好となり、夏大会に限っての全国制覇は2002年の明徳義塾が最後。この10年では明徳義塾と済美の甲子園常連校がベスト4に3回入ったが勝ちきれない状況が続いている。

ただ、今年の高知勢は明徳義塾と高知が高いレベルでしのぎを削り、本命不在の大混戦の愛媛は、創部5年目の聖カタリナが急成長を遂げている。今夏の甲子園で野球王国復活の狼煙を上げることができるか

過去5年 四国 地方大会結果

『がっつり!甲子園2021』7月5日発売!

2年ぶりの夏が戻って来た!自粛ムードにつつまれた日本列島に清々しい活気の旋風を巻き起こす球児たち!この夏の主役候補たちに大接近!春夏連覇を目指す東海大相模の門馬監督と石田隼都投手!ドラ1候補、大注目の小園健太投手(市立和歌山)、達孝太投手(天理)の直前の意気込み!甲子園を目指しユニークなチームづくりを仕上げてきた注目校もクローズアップ!高校野球ファンのあなたにぜひ手に取ってみて欲しい一冊です! !

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