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少年時代は器用さに欠け、体も硬かった巨人のエース菅野智之【あのプロ野球選手の少年時代】

Text:編著/花田 雪

高校時代には見違えるほど柔らかくなった菅野智之

 読売ジャイアンツの絶対的エース・菅野智之。小学校1年生で地元・神奈川県相模原市の軟式少年野球チーム『東林ファルコンズ』に入団した菅野少年は、1年生のころから地域で行われている『教育リーグ』で投手として試合に出場しはじめ、そのころから『投手一筋』の野球人生を送っている。

 当時、菅野少年を指導した松井昭治さん、河野欣行さんはこう語る。

「体が大きくて、球速も100キロ以上出ていました。少年野球なので変化球は禁止ですが、ボールの勢いだけで十分に打者を抑えることができる。ただ、決して器用なタイプではなかったですね。打順も4番を打っていましたが、当たれば大きいけど空振り三振も多い。体も硬かったので、今の姿を想像できたかというと……」

 少年野球では技術よりも体の大きさやシンプルなパワーが大きなアドバンテージとなることが多い。菅野少年も、そういうタイプだった。だが、そこで終わらなかった。

「中学、高校と上がるにつれて、本人も相当な努力を積んだのだと思います。能力だけでなく、技術もしっかりと身につけた。あれだけ硬かった体も、高校時代には見違えていました。おそらく、柔軟も相当やったはずです」


20年前、小学5年生の菅野智之

【書誌情報】
『あのプロ野球選手の少年時代』
刊行:宝島社

 プロ野球選手は一体、どんな少年時代を過ごしてきたのか――?
 本書は、侍JAPANに名を連ねる日本を代表する選手たちの少年時代を、小・中学校の指導者や本人から取材した記録集です。
(まえがきより一部抜粋)

 本書では、秋山翔吾、前田健太、柳田悠岐、菅野智之、山﨑康晃、鈴木誠也という6人のメジャーリーガー、プロ野球選手の少年時代を知る指導者に話を聞き、それを一冊にまとめている。
 また嬉しいことに秋山翔吾、柳田悠岐、山﨑康晃といった選手本人からも、当時のエピソードを聞くことができた。

 些細な思いつきからはじまったこの企画が一冊の本にまとまり、世に出るのはなんとも不思議な気持ちだ。
 誰もが憧れるスーパースターにも、ひとしく『少年時代』がある。彼らがどんな子ども時代を過ごし、どんな成長曲線を描いてきたのか。
 本書を通して、その『知られざる時代』を少しでも伝えることができれば幸いだ。

【本書掲載の選手】
秋山翔吾
(大津スネークス/湘南武山フェニックス→横浜金沢リトルシニア→横浜創学館高校→八戸大学→埼玉西武ライオンズ→シンシナティ・レッズ)

前田健太
(岸和田イーグレッツ→忠岡ボーイズ→PL学園高校→広島東洋カープ→ロサンゼルス・ドジャース→ミネソタ・ツインズ)

柳田悠岐
(西風五月が丘少年野球クラブ→八幡少年野球クラブシニア→広島商業高校→広島経済大学→福岡ソフトバンクホークス)

菅野智之
(東林ファルコンズ→相模原市立新町中学校→東海大相模高校→東海大学→読売ジャイアンツ)

山﨑康晃
(西日暮里グライティーズ→荒川区立尾久八幡中学校→帝京高校→亜細亜大学→横浜DeNAベイスターズ)

鈴木誠也
(荒川リトルシニア→二松學舍大学附属→広島東洋カープ)