水に大さじ1のお酢を入れて飲むだけ!
どうしても糖質が多いおつまみが食べたいときは、食べる前に「お酢」を飲むようにしましょう。コップ1杯の水に大さじ1のお酢を混ぜ、食べる20分前に飲むだけ。これだけで血糖値の急激な上昇を抑えることができます。
では、どうしてお酢が血糖値の上昇を抑制するのかというと、それはお酢に含まれる酢酸の働きが関係しています。食事で摂取した糖分は、消化吸収の過程でブドウ糖に分解されて血液に取り込まれます。この分解を促すのが「α︲アミラーゼ」という酵素ですが、お酢の酢酸はα︲アミラーゼの働きを妨げる作用があります。
すると、ブドウ糖への分解が遅くなり、糖が血液に取り込まれるスピードもゆっくりになります。結果、血糖値の上昇も緩やかになり、インスリンの分泌も抑えられるのです。また、酢酸は血液中から筋肉へ入り、グリコーゲンの合成を促します。筋肉のグリコーゲンは体を動かすエネルギー源ですが、多くのブドウ糖がグリコーゲンに変わることで血液中の糖が減り、さらに血糖値の上昇が抑制されることになります。
お酢なら米酢でも黒酢でもリンゴ酢でもOKですが、なるべく糖質が低いものを選ぶようにしましょう。また、酸で歯のエナメル質を溶かさないよう、念のためストローを使って飲むのがおすすめです。お酢が体に合わない人もいるので、その場合は無理をして飲まないようにしてください。
出典:『内臓脂肪の名医が教える痩せるお酒の飲み方』
【書誌情報】
『内臓脂肪の名医が教える痩せるお酒の飲み方』
著:栗原 毅
ダイエット中は痩せるために禁酒すべき、とよく言われますが、一生太らないための“長く継続できる健康管理法”という点では、禁酒を前提にしたダイエットはお酒好きにはハードルが高くなってしまい、結局挫折してしまうということも。
そんな痩せたいけどお酒も楽しみたい!という人に向けて、40年以上脂肪肝などの内臓脂肪を研究してきた肝臓専門医の著者が考案した最強の『自動痩せ飲酒プログラム』を紹介します。そもそも人間が太ってしまう原因は“脂肪肝”にあります。脂肪肝とは脂肪が肝臓についてフォアグラ状態になってしまっていることで、その状態になると痩せるための代謝機能は半減し、生活習慣病などのリスクも上がります。
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好きなお酒を楽しみながら、でもしっかりと痩せていくための方法を図解、イラストでわかりやすく解説する一冊です。
公開日:2023.12.29