組み合わせを考え楽しく糖質制限
糖質制限と聞くと、何らかの我慢を強いられるものと考えがちです。おそらく「制限」という言葉がそう感じさせるのでしょう。しかし、「ロカボ」に我慢は必要ありません。 好きなものが食べられなくなるという食事療法ではないため、これまでの食事を大きく変える必要がないということも、ロカボ成功のポイントの1つです。ご飯やパンなど主食の量を減らした分、好きなおかずをこれまで以上に食べても大丈夫(食べるべき)。好きなものをたくさん食べるための組み合わせを考えることからはじめていきましょう。
例えば、ランチに唐揚げ定食を選んだとしましょう。ご飯の量を半分にし、その分、唐揚げを2つ、3つ追加する、あるいは豆腐や野菜の小鉢を1品注文する。こうすれば、たとえご飯の量を減らしても、満足感が得られるはずです。唐揚げを増やしたら、その分カロリーが増えるのでは、と気になる人もいるでしょうが、そんな心配は無用です。
むしろ、脂質やタンパク質で血糖値の上昇を防ぎ、満腹感でカロリー摂取を管理すると、その後の飢餓感を抑制できます。なぜなら、血糖値を上げるのは糖質だけであり、タンパク質や脂質、食物繊維はいずれも食後高血糖を抑制してくれるからです。食べたほうが血糖値の上昇はなだらかになっていくというわけです。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田悟
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田 悟
昨今、健康法やダイエット法として“糖質制限”が浸透し定番となっていますが、一度やってみたものの挫折してしまう人も多く「一生続けるのは現実的じゃない…」「やっぱり主食を食べたい」という声も少なくありません。
本書では『炭水化物』をテーマに、ガマンせずに食べながら痩せる方法や生活習慣病の予防に役立つ知識を、糖尿病専門医でもある著者が図解でわかりやすく解説します。
すべてのカギは『血糖値』。血糖値と聞くと、糖尿病など生活習慣病の人だけが気にするべき数値のようなイメージがあるかもしれませんが、健康診断の数値にあらわれない『食後高血糖』は成人の2人に1人に起きているといわれており、誰もが他人事ではない数値です。
炭水化物を食べながらでも血糖値を上げない食事法を具体的に紹介し、「GI値の低い食品って太りにくいの?」「外食のときはどうすればいい?」「食べ過ぎてしまったら翌日は食事を抜くべき?」といったギモンにも医学的に回答。さらに「白米よりチャーハンのほうが太らない」「油はたくさん摂ってOK」「朝のフルーツはNG」など、今までの固定概念を覆す新常識も。
最先端の研究にもとづいた食事法で、炭水化物や糖質を「食べられない」ではなく「どう工夫して食べるか」がわかる、楽しく一生続けられるメソッドが満載の一冊です。
公開日:2024.04.20