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最上級に難しい極端な左足下がりのアプローチショットとは?【うねりスイング 実戦ラウンド編1/三觜喜一】

Text:三觜喜一

難しい状況では簡単にボギーがとれる方法を探す

ボールが極端な左足下がりの傾斜にあり、下り傾斜に切ってあるカップに対して寄せていく状況は、最上級に難しいアプローチといえます。

ボールを止めるのは、物理的に無理だと思われるような場面を迎えたときにどうするかですが、プロでも寄せワンを取る確率は低い状況なので、アマチュアのみなさんは簡単に5(ボギー)をどう取るかを考えるべきです。

そう考えれば、大きなグリーンのどこかに乗せておけばいいと思えるので、気持ちが少し楽になります。

グリーンエッジを狙ってショートすると、そこからさらに下りのアプローチが残ってしまうので、ダボになる確率が一気に上がってしまいます。

ですからこのような難しい状況のときは、確実にグリーンに乗せることを考えるべきで、やはり転がすということが一番大事になってきます。

左足下がり斜面から転がす場合、ボールをまたぐように立つアマチュアが多いのですがこれは間違いです。

このような斜面では、自分がボールの左にくるように立ちましょう。そうすればボールは自分の右の高い場所にあることになりますので、クラブを短く持って打ちます。

スイングの支点がボールの左にきますので、自然に鋭角にヒットする形になり、ボールは低く出て転がります。

当然のことながらカップをオーバーするのは必然なので、それを嫌がらずしっかりとヒットしてください。

距離を合わせようとするとミスになりますので、パーの欲を捨てて、全力でボギーを取りに行くことが良い結果をもたらします。

では、極端な左足下がりからは、絶対にパーを取れないかというとそうではありません。

絶体絶命な状況でプロが使う技があります。

それは、ボールにスピンをかけるのです。どうやって打つかというと、フェースを開いておいてクラブを上から入れます。

そして当たる瞬間にクラブをアウトサイドに抜くと、フェースにボールが乗ってスピンがかかります。

この打ち方はリスクが非常に高いので、よほどのことがない限り、選択をすることは勧めません。

まずはボールを転がしてグリーンに確実に乗せることですし、それが当たり前にできるようになって、なおかつ練習で、スピンをかける打ち方ができるようになったらトライしてみてください。

ただ、かなり難しいですし、うまく打ったとしても1~2メートルオーバーしますから、やはり5~6メートルオーバーしてもいいと思って転がすほうが賢明です。

出典:『うねりスイング 実戦ラウンド編1 ドライバー・アプローチ・パッティング50の最強ワザ』著/三觜喜一

【レッスンプロ/出演者情報】
●三觜喜一
1974年神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。1999年よりジュニアを精力的に指導。独自のエクササイズやドリルが多くのゴルファーから共感を得ている。辻梨恵をはじめ多くのツアープロも指導。2014年、日本プロゴルフ協会ティーチングプロアワード功労賞受賞。

【書誌情報】
『うねりスイング 実戦ラウンド編1 ドライバー・アプローチ・パッティング50の最強ワザ』
著者:三觜喜一

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