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動きケア®による予防と改善! 新発想の身体部分分けと基本運動⑩足部【スポーツ障害予防の教科書】

Text:土屋真人

身体の部分分けと基本運動⑩足部

足部の細かな基本運動が身体の動きを支える

足部の基本運動としてここでは、「外がえしと内がえし」「外転と内転」「足指屈曲と足指伸展」の6つを挙げています。
まずは、外がえしと内がえしですが、これらの動きでは足首の基本運動で確認したように足首の関節も動きますが、ショパール関節、リスフラン関節も結構大切です。このショパール関節、リスフラン関節がかたくて動かないと外がえし、内がえしは十分にできません。また、外転と内転ですが、ショパール関節、リスフラン関節の動きで、つま先を外方に向ける動きが「外転」、つま先を内方に向ける動きが「内転」です。ショパール関節、リスフラン関節がかたくて動かないと外転、内転も十分にできません。この2つの関節は自分で大きく動かせるものではありませんが、ショパール関節、リスフラン関節のところを手でもって内外にねじってみて適度の動き(あそび)があるかみてください。それから足指を曲げる動きが足指屈曲、反らす動きが足指伸展になります。特に中足指節関節(母指第2関節、他指の第3関節)で曲げる、反らすが十分にできることが大切です。

ショバール関節とリスフラン関節、中足指節関節【スポーツ障害予防の教科書】

ショバール関節とリスフラン関節、中足指節関節

まずは3つの関節、ショバール関節とリスフラン関節、中足指節関節を確認する。

6つの足部の基本運動【スポーツ障害予防の教科書】

6つの足部の基本運動【スポーツ障害予防の教科書】

6つの足部の基本運動

①外がえし⇔②内がえし
③外転⇔④内転
⑤足指屈曲⇔⑥足指伸展

出典:『スポーツ障害予防の教科書 姿勢と動きのコンディショニング』

【書誌情報】
『スポーツ障害予防の教科書 姿勢と動きのコンディショニング』
土屋真人

スポーツと姿勢は重要な関係にあり、姿勢が歪んでしまうと筋肉・柔軟性・可動域・バランスなどに影響を及ぼします。姿勢はちょっとしたことでも狂ってしまいますが、その修正方法を多くの選手は知りません。本書は姿勢を改善することでパフォーマンスをアップさせるとともに、ケガの予防にも役立つために、なぜ不調や痛みが生じるのか、どこの姿勢が狂っているのが原因なのかをわかりやすく解説し、その改善方法やトレーニングについてイラストと写真でビジュアル的に紹介します。人によって不調が生じる部分は様々です。首、肩。胸郭部、背中、腰、股関節、足、などの各部位ごとに必要な柔軟性をチェックし、不調の整え方、効果的なトレーニング、改善方法を、トレーナーを指導する体育協会理事長の著者が徹底解説する初めての一冊になります。