本日1月9日は「風邪の日」!
その由来は、今から230年前の1795年の1月9日、江戸最強だった第4代横綱の谷風梶之介がインフルエンザで亡くなった日だとされています。
現代でも今の時期にはインフルエンザ流行のニュースが連日流れてきたりと、当時と同じ病気が世間を騒がせていること、大横綱でもインフルエンザには勝てないことを考えると一段と予防に気をつけなくてはならないと感じる「風邪の日」です。
そんな「風邪の日」にちなんで、今回はラブすぽで配信された「風邪」記事からセレクトしたトピックをお届けします!
ためになる話や職場・学校でつい話したくなる雑学があるかも?
サウナに入るのは「ととのう」だけじゃない!免疫アップの効果も!?
風邪やインフルエンザの予防にもなる「免疫力」。サウナに入ることでその機能を高めることができます。
深部体温が上がると免疫細胞は元気になります。また体が温まって、高温状態になると、体内や皮膚からヒート・ショック・プロテイン(HSP)と呼ばれる、体の中の細胞を修復するタンパク質が出るようになります。このHSPは、肌などの細胞だけでなく免疫細胞まで修復してくれるため、免疫機能が高まります。
サウナに継続して入った結果、風邪やインフルエンザなどの病気にかかりにくくなるのです。
【出典】『とことん楽しむサウナの世界』
著者:松永 武 日本文芸社刊
風邪をひかないために「免疫力をつける」って言うけどそもそも免疫力ってなに?
私たちの身のまわりにあるウイルスや細菌、埃などの異物が体内に入ると、体に不調をきたします。これは、異物から体を守ってくれているのが免疫というシステムによるものです。
風邪をひいたときに発熱したり、せきや鼻水が出るのも免疫が異物と戦っているサイン。この戦う力と、それを維持していく力こそが免疫力なのです。
私たちの体に異物が入ってきた際、最初の関門となるのは皮膚や粘液(唾液、涙など)です。皮膚は、物理的に異物の侵入を防ぎ、粘液は、殺菌作用により異物を攻撃します。これを突破した異物は、次に自然免疫が迎え撃ちます。この自然免疫は、白血球の免疫細胞で、誰もが生まれつき持っているものです。ここでも多くの異物が退治されますが、さらにこれを通過した異物に立ち向かうのが、獲得免疫です。これは、特定の病原体に感染することで、後天的に得られるもので、免疫細胞が抗体を作って病原体と戦います。それぞれの敵に合った攻撃方法を使うため、より高度な免疫力を発揮することができます。
このような働きをする免疫細胞ですが、それを活性化するための腸内細菌は、約2週間で入れ替わります。
【出典】『1週間で勝手に最強の免疫力がつくすごい方法』
著者:石原新菜
寒いだけでは風邪はひかない!?南極で起きる驚きの現象とは?
風邪は、正式には「風邪症候群」と呼ばれ、喉の痛みや鼻水、咳、場合によっては発熱などを伴う「急性上気道炎」や「感冒(かんぼう)」などの呼吸器系の急性炎症の総称です。その原因は約90パーセント以上がウイルス、残りは細菌感染によるもので、おもな原因となるウイルスの数は数百種類にものぼるといわれます。
寒くなると風邪ウイルスが活性化するために風邪を引きやすくなりますが、極寒の地・南極では風邪を引くことはありません。
それはマイナス97℃以上の超低気温を記録したこともある南極では風邪の原因となるウイルスや菌が生息できず、死滅してしまうからです。
単に寒いだけでは風邪はひきません。しかし、南極に長期間滞在すると、帰国後はウイルスに対する抵抗力が弱っているため、すぐに感染しあっという間に風邪をひいてしまうそうです。
風邪をひくと熱が出るのは、低温で増殖しやすいウイルスの活動を発熱によって抑制しようとしているためです。私たちの体温は、通常37℃前後に保たれていますが、ウイルスに感染すると、脳の視床下部にある「体温調節中枢」が体温を上げるように指令を出します。
これによって皮膚表面の汗腺を閉じたり、血管を収縮するなどして熱の放出を抑え、熱をこもらせます。発熱することで白血球の働きを促進して免疫力を活性化しているのです。
熱が出るときに寒気がして体が震えるのは、筋肉を震えさせて熱を生み出すためです。ウイルスが強いほど体温を上げて免疫力を高めようとするため、風邪よりもインフルエンザのほうが高熱になります。
発熱によりウイルスが退治されると、体温調節中枢が今度は体温を下げるように命令し、汗をかくなど発汗して熱を下げるのです。
出典:『図解 人体の不思議』監修/荻野剛志
どうでしたでしょうか?ラブすぽでは上記のトピック以外にもたくさんのコンテンツを配信しているのでぜひご覧ください。
皆さまも良い年始スタートダッシュが切れるよう風邪やインフルエンザにはお気をつけくださいね!
【書誌情報】『とことん楽しむサウナの世界』
著者:松永 武 日本文芸社刊
【書籍をAmazonでチェック】https://amzn.to/40nkAj7
【書誌情報】『1週間で勝手に最強の免疫力がつくすごい方法』
著者:石原新菜
【書籍をAmazonでチェック】https://amzn.to/3DNy4Mv
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 人体の不思議』
監修:荻野剛志
【書籍をAmazonでチェック】https://amzn.to/3CkyetU
公開日:2025.01.09