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短時間睡眠=成功者ではない!訓練してもショートスリーパーにはなれない理由とは!?【眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話】

Text:西野精治

ショートスリーパーは遺伝子で決まる特異体質のようなもの

まれに、短時間睡眠でも、体はいたって健康で、生活への支障も一切現れない人がいます。そのような人は、一般に「ショートスリーパー」と呼ばれます。

ナポレオンやエジソンが、1日3〜4時間睡眠だった話は有名です。現代でも、著名な実業家や政治家、芸能人に短時間睡眠で活躍する人が多くいます。

それゆえ「ショートスリーパー=成功者」のイメージも強く、憧がれる人も少なくないようです。しかし、ショートスリーパーは、トレーニングをしてなれるものではありません。

スタンフォード大学では、6時間未満の睡眠でも健康を維持している親子に着目し、その親子の「時計遺伝子」に変異があることを突き止めました。さらに、この親子と同じ遺伝子をもつマウスをつくり調べたところ、ショートスリーパーは遺伝子によって決まる、生まれながらの特異体質のようなものとわかったのです。

しかも、こういったタイプの遺伝子をもつ人は、全体の1%未満程度ともいわれています。本物のショートスリーパーは、かなりめずらしい存在といえるでしょう。

一方、相対性理論で知られるアインシュタインは10時間以上寝るロングスリーパーで、こちらは全体の3〜9%といわれます。成功者であることと、睡眠時間は関係なさそうです。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話』 監修:西野精治


【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話』
監修:西野精治

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