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4年ぶり4度目の甲子園出場決めた東海大菅生に注目!西東京地区の過去10年の甲子園での戦いとは!?【がっつり!甲子園2021】

Text:西沢直

全国49地区 夏の大会データベース
【西東京】

日大三と早稲田実の2強時代を経て、今や日大三と東海大菅生の時代。ここに国士舘、國學院久我山、創価や八王子勢などが割って入るというのが近年の西東京の勢力図である。


《2021年 センバツ結果》東海大菅生 ベスト8

●甲子園での戦い&夏の展望
日大三か、東海大菅生かそれとも4強の常連校か八王子勢の躍進にも期待

西東京の代表といえば、やはり日大三のイメージが強いのではあるまいか。早稲田実や東海大菅生らと死闘を繰り広げ、圧倒的な攻撃力を武器に夏の甲子園に乗り込む。それゆえ甲子園の中継では必ず「強打の」日大三と呼ばれる。

今夏の本命も日大三だ。春季東京大会で決勝進出を果たし、関東大会では初戦で桐光学園(神奈川2位)との乱打戦に敗れたものの、頭ひとつ抜きん出ている。また、日大三が全国制覇したのは2001年と2011年。「1」の法則を信じるなら、年の今夏は3度目の全国制覇のチャンスかもしれない。

センバツ8強の東海大菅生も春季大会で4強入り。春夏連続出場を目指すには好位置につけている。

この2強対決に割って入ろうとしているのが田和廉や清宮福太郎らを擁する早稲田実であり、2大会連続出場を狙う國學院久我山、今や4強以上の常連となった国士舘や安定感のある創価などだ。

 また、毎年のようにダークホース的チームが現れる八王子勢で今夏注目したいのは、プロのスカウト陣をうならせる最速149キロ左腕・羽田慎之介擁する八王子と明大中野八王子。特に八王子はエース・羽田の出来次第でジャイアントキリングもあり得る。

過去10年西東京 夏の甲子園/地方大会決勝戦績

全国49地区夏の甲子園DATABASE【関東編】

本命vs対抗の2強対決にいくつかの強豪が絡み、「今年は強い」とされる中堅校がサプライズ的に引っかき回す──。それが関東各地区の基本的な構図だが、今夏はその構図に微妙なズレが生じている。やはり本命か? それとも対抗か? はたまたサプライズが起きるのか?

初夏の関東地方大会に例年にない異変が?!

関東の夏の地方大会に限っていえば、本命対抗(ライバル校)の争いが軸になる。その軸に、春季大会ベスト4やベスト8の常連チームや中堅ながら「今年は強い」とされるチームなどが絡む、というのが基本的な構図だ。対抗勢力がジャイアントキリングを巻き起こすこともあるが、おおむね本命や対抗が勝ち抜く。チームの仕上げ方や県大会の戦い方をよく知っているからだ。

ところが今夏、いくつかの地区でその軸が微妙に揺らいでいる。

たとえば埼玉。花咲徳栄や浦和学院をおびやかしているのは吉野創士擁する昌平だ。あるいは千葉。有薗直輝擁する新興勢力・千葉学芸の勢いに注目が集まっている。

群馬では前橋育英と健大高崎の決勝は風物詩的行事といえるが、関東学園大附や東農大二の猛追はスルーできない状況だ。山梨もまた歴代最強と呼ばれる駿台甲府の勢いが注目されている。今夏、本命や対抗は絶対王者とは呼べないのである。

だからこそ面白い。だからこそワクワクする。だからこそ目が離せない。今年の関東も熱(暑)い!

過去5年 関東地方大会結果

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