SPORTS COLUMN
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最後まで現役を模索し続けた清原和博!

Text:橋本雅生

レジェンドたちの、引き際

ボロボロになるまで現役を続ける男、余力を残してユニフォームを脱ぐ男……

プロ野球選手の引き際はさまざまだ。あくまでも現役にこだわるか、余力を残して引退するか。球界に名を刻むレジェンドたちの引き際は興味深い。

全盛期の面影はなくても現役を模索した男たち!

本項で取り上げるレジェンドたちは、輝かしい成績と記憶を打ち立てた名選手ばかり。そんなレジェンドだけに、最後まで現役を続けると力の衰えが顕著になり、ファンとしては一抹の寂しさもあった。だが、ボロボロになってもプレーする姿は絵になり、感動を呼ぶのもプロ野球の魅力だろう。

そんな泥臭い引き際を見せたのが「番長」こと清原和博だ。PL学園時代から類い希なる打撃センスを発揮し、1980〜1990年の野球界を引っ張ってきた清原和博だが、チーム(巨人)との確執から2005年のシーズン中に戦力外通告を受けた。

そして、清原和博はオリックスのシニアアドバイザーである仰木彬に説得されて入団する。ただ、度重なる膝のケガと年齢的な問題で本来の打撃ができなくなり、かつてはスタンドインできた球を凡打してしまう姿は痛々しくもあった。

ファンからはヤジを飛ばされ、マスコミのターゲットになってもオリックスで最後の一花を咲かせようとし た清原和博だが、満身創痍の状態でこれ以上チームに迷惑はかけられないと2008年のシーズンで引退を決意。ペナント最後の対ソフトバンク戦が引退試合となり、第3打席で右中間の二塁打を放ち、得意の右打ちを披露した。

最終打席は清原和博らしい豪快なフルスイングの三振で終わったが、引退セレモニーでは多くの球界関係者や親交の深い長渕剛が駆けつけ、最後の花道を飾った。

清原和博のように最後まで現役を模索したのが野村克也と落合博満。二人は少しでも長く現役を続けるために複数の 球団を渡り歩き、ともに45歳までプレーを続けた。投手ではメジャーに活躍の場を求めた桑田真澄と、実働年数29年の記録を持つ工藤公康が40歳を過ぎても現役にこだわった選手である。

 

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