バックスイングでは左ヒザに2つの動きがある
バックスイングでは左ヒザに2つの動きが入ってきます。右に寄る動きと右斜め下に少し出る動きです。
前傾した状態から右に回旋しますので、右のお尻はやや上方向に引かれ、それと連動して左ヒザが右斜め下に動きます。こうすることによって左ヒザが少し前に出ると同時に、前傾した骨盤の右回旋によって、左ヒザは右にスライドするわけです。この状態をキープしながらトップのポジションまでクラブをもっていくことになります。
昔は「ヒザを動かさない」というレッスンがありましたが、これは物理的に不可能と言っていいでしょう。
逆に左ヒザが単独で動く人もいますが、これもNGです。骨盤の右回旋に連動していくだけで、左ヒザ自体を動かすという意識は不要です。
体の左回旋に伴って左ヒザが伸びる
切り返し以降の動きですが、まず左足に体重をかけていき軽く踏み込む動作が入ります。そこから左への回旋が始まりますので、それと連動して左ヒザは伸びていきます。もし左ヒザが伸びないとしたら、正しく左回旋が行われていないと考えられます。体が起きると骨盤の位置が下がってしまいますが、その状態で左回旋をしても左ヒザは伸びません。
つまり前傾姿勢が崩れているサインでもあるので、アドレスからチェックしてしっかり前傾姿勢をキープするようにしましょう。
細かく言うと、左ヒザが伸びていく動きとグリップエンド側の上昇は連動していますので、クラブヘッドの下への運動も同時に起こってきます。
クラブが9時の位置まで下りてきたときは左足を踏み込んでいる状態ですが、そこから左ヒザを伸ばしながら、リリース動作を行ってボールをダウンブローにとらえるイメージです。その後も左ヒザは伸ばしたままフィニッシュを迎えます。
【書誌情報】
『70台は楽に出る!「圧力系」インパクトの作り方』
著者:阿河徹
ボールがクラブフェースにきちんと当たる確率を高め、飛距離が十分出る― そんなスイングを実現するため著者ススメているのが「圧力系インパクト」。小さなバックスイングで強いインパクトを実現する。本書では、このインパクトの作り方を写真を数多く用いて解説。70台のスコアも可能にする、ゴルファー待望の一冊だ。
公開日:2019.12.16
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