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【ドラフト査定/評価:A-】ドラ2野口智哉は遊撃/三塁の競争を過熱させる即戦力になれるか!?

12球団完全データファイル2021

両リーグ、前年最下位チームが優勝を果たしという前代未聞のシーズンとなった2021年。12球団の詳細なデータをもとに、今季の戦いぶり&来季に向けた課題、期待値を完全掲載!

【ドラフト査定/評価:A-】バランスの取れた選択!野手の競争を加速させる

ドラ1投手がしっかり育っているオリックスだが、今年も逸材を一本釣り。ドラ1・椋木蓮(東北福祉大)は最速154キロの右腕。サイド気味のスリークォーターから快速球を投げ込み、リーグ戦通算38試合で15勝1敗、防御率0・31の圧巻の成績を残した。スライダーやフォークのコントロールもよく、先発とリリーフどちらでもできそうだ。

2位・野口智哉(関西大)はコンタクトと強打を両立できる打撃自慢の遊撃手。強肩も自慢で中嶋監督が好む深い守備位置にも楽々対応できそう。遊撃、三塁の競争を過熱させる即戦力だ。

3位・福永奨(国学院大)はリードや強肩に定評がある捕手。打線でも中軸を張り、今年は東都リーグ1部の春夏連覇に貢献。秋にはMVPも獲得した。4位・渡部遼人(慶應大)は類稀なる盗塁技術と守備範囲を誇るスピードスター。「ポスト・福田周平」になれる。

 

5位・池田陵真(大阪桐蔭高)は中学時代に日本代表の主将と4番も務めた外野手。甲子園でもヒットを量産し、改めて強打者ぶりを示した。6位・横山楓(セガサミー)は最速153キロのストレートとフォークが持ち味のパワーピッチャー。7位・小木田敦也(TDK)はここ数年、常にドラフト候補に挙がっていたスリークォーター右腕で総合力が高い。やや即戦力に寄せたが、バランスは良好だ。


【新戦力査定/評価:B】来田涼斗が鮮烈デビュー!中川颯も2軍で好投連発

メジャーから復帰し、再び守護神として大役を果たした平野佳寿は言うまでもなく最高の補強。昨年は高校生中心のドラフトで評価は持ち越しになるが、元甲子園スターのドラ3・来田涼斗は鮮烈な印象を残した。7月13日、釧路での日本ハム戦でスタメンに抜擢されると、初球を振り切り、プロ初打席本塁打。同日猛打賞も記録した。2軍では89試合で打率・255、2本塁打の成績だったが、高卒1年目としては合格点だろう。

一方でドラ1・山下舜平大は2軍で18試合に登板し、防御率5・48、ドラ2・元謙太は111試合に出場し、打率・138、4本塁打とやや低調なスタートだった。来季の隠し玉になりそうなのは立教大からドラ4で入団したサブマリン・中川颯。1軍では1登板だけだったが、2軍では41試合で防御率1・13の圧倒的な数字を残した。 

新助っ人は微妙でシーズン途中にスパークマン、バルガスを獲得したが、1軍ではほとんど使わず。野手は7月にラベロを補強したが、2軍戦で死球を受けて離脱。シーズン終盤の2試合に出場し、ポストシーズンではリーサルウェポン格で起用されたが、CSで二塁打を1本打ったのみで真価は不明だった。


【パリーグ優勝】オリックス・バファローズ

【2021シーズン成績】
70勝55敗18分
勝率 .560
得 点 551 ③
失 点 500 ②
本塁打 133 ①
盗 塁 50 ⑤
打 率 .247 ①
防御率 3.31 ②


ぶっちぎりの活躍を見せた山本由伸に吉田正尚、杉本裕太郎、メジャー帰りの平野佳寿とタレントがズラリ。ただ、盗塁は福田周平の9盗塁が最高。走れるメンバーは揃っているだけに得点力はもう少し上積みが見込める…?


出典:『がっつり! プロ野球(30)』

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