「ながら運動」だけではほとんど効果なし
仕事が忙しい人の運動不足解消や女性のダイエット法としてよく取り上げられる「ながら運動」。たとえば、通勤時は会社や自宅の最寄り駅のひとつ手前の駅で降りて歩く、掃除や洗濯などの家事をしながら筋トレの動きを取り入れるといったものです。しかし、この程度の運動では、残念ながら運動不足解消やダイエットにはなりません。
というのは、一駅歩くくらいでは有酸素運動としては強度が足りませんし、筋肉の組織を壊すほどの負荷をかけなければ筋肉は鍛えられないからです。もちろん、軽く息が弾む程度のウォーキングで会社に行くことができれば話は別ですが、通勤時間帯の速歩きは迷惑でしかないでしょう。
とはいえ、運動する時間がないという人がいるのも事実。そこでオススメしたいのが、「階段の上り下り」です。実は階段の上り下りの消費カロリーは、ランニングとほぼ同程度と言われるほど、強度が高い運動なのです。
マンションの階段、駅の階段、会社の階段、歩道橋など、通勤・通学中の階段は全部使うくらいの気持ちを持ちましょう。まずは3ヵ月、「階段生活」を続けてみてください。必ず身体にいい変化が現れるはずです。
出典:『図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書』
【書誌情報】
『図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書』
著:中野ジェームズ修一
人気トレーナーによる最強の新しいランニングの入門書。多くのランナーが望み、目標とする「疲れないでラクに長く走れる」方法をはじめ、「健康のため、ダイエットのため」のランニング法など、目的別に効果的な走り方とポイントをわかりやすく図解で教える。ランニング未経験者でも気軽にはじめられるよう、シューズ選びから、正しいフォームやトレーニング法、距離を伸ばすための練習メニュー、ランニング前後のストレッチまで、ランナーが持つフィジカル面とメンタル面の悩み、疑問にすべて答える1冊。また、本書では目的別、体質別に、走るのにベストな時間帯などやその理由を解説し、最適な効果を得るための、とっておきの「タイミングランニング法」を教えます!!
公開日:2022.07.21