GⅢ・紫苑S(土曜・中山)芝2000m
3歳牝馬による秋華賞TR。上位3着までに、優先出走権が与えられます。
重賞に格上げされたのが、16年のこと。従いまして、データは過去6年です。
1番人気は〔211〕、2番人気は〔300〕、3番人気は〔011〕。
6番人気以下〔032〕、2ケタ人気馬〔011〕。
馬連3ケタ1回に、万馬券1本。
6回中、5回で1、2番人気が勝利。馬券は人気馬からと、データは語ります。
ステップレースを見ていきましょう。
オークスから〔333〕。人気、着順は不問。
フローラSから〔100〕。3着馬。
ラジオNIKKEI賞から〔010〕。4着馬。
ニュージーランドTから〔001〕。2着馬。
2勝クラスから〔111〕。3番人気までで連対の馬。
1勝クラスから〔111〕。3番人気までで勝った馬です。
前々走でオークスを走っていた馬を含め、オークス出走馬が11頭。
この6年、オークス出走馬が毎年連に絡んでいて、2頭が馬券に絡んだのが5回ですから、馬券はオークス出走組から。
9頭いる前走オークス組ですが、掲示板確保は3頭、掲示板外しが6頭。
掲示板を外した6頭のうち、5頭は前々走で掲示板を確保していました。残る1頭は桜花賞5番人気8着。キーとなる数字は“5”かもしれません。
馬券圏内18頭すべてに芝1600m以上での勝ちがあり、14頭に芝1800m以上での勝ちが、3頭は芝1600mで2勝以上をあげており、1頭には芝1600mの重賞勝ちと桜花賞の3着がありました。
キャリア3戦以下の馬の馬券圏内はありません。
開幕週の馬場ながら、逃げ馬は3着に1頭のみです。
連対12頭すべてに重賞出走歴がありました。
大レースの経験値がモノを言うこと、覚えておくとよさそうです。
※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。
【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』
【書誌情報】 第5版出来!
『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』
著者:長谷川雄啓
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。
そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。
これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。
ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。
公開日:2022.09.09