12球団完全データファイル2022
オリックス&ヤクルトがともにリーグ連覇を飾った2022年。多くの記録も生まれたメモリアルなシーズンを、詳細データをベースに12球団ごとに細かく振り返ろう!
【セリーグ優勝】ヤクルトスワローズ
【2022シーズン成績】
80勝59敗4分
勝率.576
得 点 619 ①
失 点 566 ⑤
本塁打 174 ①
盗 塁 69 ②
打 率 .250 ③
防御率 3.52 ④
【今季PLAYBACK】圧倒的な破壊力で押し切りV!三冠王・村上の偉業を見たか
日本シリーズではオリックスに惜しくも敗れたが、2年連続リーグ優勝の偉業を成し遂げたヤクルト。ぶっちぎりのMVPは村上宗隆。打率・318、56本塁打、134打点という凄まじい成績を残し、史上最強打者に名乗りを上げた。村上に注目が集まるが、チーム得点数600オーバーは12球団でヤクルトのみ。
山田哲人が23本塁打、オスナが20本塁打、塩見泰隆が16本塁打、サンタナが15本塁打を放っており、破壊力は十分。チーム出塁率・318、チーム長打率・410はいずれも12球団トップの数字。
交流戦でも12球団最多の78得点を挙げ、14勝4敗とパ・リーグを圧倒し、4年ぶり2度目の優勝を果たした。若手では21歳の長岡秀樹が正遊撃手の座を掴み、139試合で打率・241、9本塁打を記録。確実性に課題を残すが、守備力は若手離れしており、パンチ力も見せた。レギュラーシーズン74試合出場の内山壮真も日本シリーズでは値千金の代打3ランを放ち、今後が楽しみな存在だ。
投手陣はリーグ失点数5位。数字が示す通り、やや苦しかったが、打ち勝つには十分な戦力はあった。小川泰弘、高橋奎二がともに8勝を挙げ、防御率2点台。サイスニードが9勝、原樹理が8勝、高梨裕稔が7勝を挙げ、5人が100イニング超。石川雅規も6勝4敗と勝ち越し、全体的に大崩れしなかった。
リリーフ陣では清水昇、田口麗斗、石川泰稚が防御率1点台。マクガフと木澤尚文も防御率2点台で収め、勝ちパターンを確立。今野龍太、梅野雄吾、久保拓眞らも奮闘し、救援陣全体で31勝17敗と試合後半の競り合いを制した。
村上宗隆は堂々の三冠王。おまけだが12盗塁もチーム2位である。投手陣では2年目の木澤尚文が55登板の大奮闘。中継ぎで9勝と現代野球では珍しい数字を残し、チームトップに名を連ねた。後ろは清水昇とマクガフが安定の仕事ぶり。
出典:『がっつり! プロ野球(33)』
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公開日:2022.12.26