函館2歳S(土曜・函館)
函館の2歳チャンピオン決定戦。芝1200m戦、GⅢ。
過去10年、1番人気は〔310〕、2番人気は〔221〕、3番人気は〔122〕。
6番人気以下〔146〕、2ケタ人気馬〔124〕。
馬連3ケタ1回に、万馬券3本。
毎年1~3番人気と7番人気以下の馬が馬券圏内にいるという、波乱含みの2歳重賞です。
ステップレースは新馬戦と未勝利戦のみ。詳しく見ていきましょう。
まずは新馬戦から。
芝1000mから〔110〕。
芝1200mから〔646〕。
芝1400mから〔011〕。
芝1600mから〔001〕。
芝1800mから〔010〕。
ダート1000mから〔011〕。
未勝利戦は芝1200から〔321〕。
勝ち馬10頭すべてが、函館の芝1000mまたは芝1200m戦からの馬。
また、未勝利戦から馬券圏内に来た6頭も、すべて函館芝1200m戦からです。
馬券圏内30頭すべてが、キャリア1戦または2戦の馬。
キャリア1戦が〔789〕、2戦が〔321〕。
馬券圏内30頭中、29頭が前走勝ち馬。例外の1頭は、新馬戦5着から挑んで3着だった21年のグランデです。
また、馬券圏内30頭中、24頭が前走函館から。
他場からの連対は2頭。19年2着タイセイビジョンは阪神芝1400mの新馬勝ちから。21年2着カイカノキセキは札幌芝1000mの新馬勝ちから。
ちなみに、この21年はオリパラの影響による変則開催で、札幌→函館の順。
参考までに、21年1着ナムラリコリスは函館芝1200mの未勝利勝ちから。3着グランデは阪神芝1600mの新馬5着から。
トータルで見れば、前走函館組を重視したいレースと言っていいでしょう。
性別で見ると、牡馬〔556〕、牝馬〔554〕とほぼ互角。斤量差もないこの時期、力差もないということだと思います。
所属別では、関東馬〔255〕、関西馬〔855〕。こちらは“西高東低”が見てとれます。
不確定要素が多い2歳重賞。データを重要視してみてはいかがですか?
※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。
【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』
【書誌情報】 第6版出来!
『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』
著者:長谷川雄啓
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。
そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。
これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。
ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。
公開日:2023.07.14