肥満から肥満症になる前に、手を打とう
さて、今の自分の体が、いったいどのような状況にあるのか。正しく知ることが、生活改善の第一歩となります。肥満度を測るものさしとしてよく知られている指標に、BMIがあります。
BMI=体重kg ÷ (身長m×身長m)
BMI25以上で肥満、35以上になると高度肥満と呼ばれます。身長と体重から導き出した数字であるため、同じ身長と体重で筋肉質な人もいればぽっちゃり体型の人もいる、ということが起こります。なので体の中に占める脂肪の割合がどれくらいであるのかを数字で表した、体脂肪率で見ていく必要があります。
「家庭用の体重計(体組成計)では正確な体脂肪率は測れないと聞きました」そうおっしゃる方もいると思いますが、長期的に体の変化を見ていくという点では、家庭用の体組成計でも十分役割を果たしてくれます。
ポイントは、ほぼ決まった時間と条件で測ること。朝、起きてトイレを済ませてから測る。夜、お風呂上がりに測る。自分なりのルールを作って継続して測ることで、体脂肪率の変化を追っていくことができます。体脂肪率では、男性で20%以上、女性で30%以上になると肥満と判断します。
また、BMIが25未満でも、腹囲が男性85㎝以上、女性90㎝以上を超えており、血圧、血糖、血清脂質(中性脂肪やコレステロールなどの血液中に含まれる脂質)のうち2つ以上が基準値から外れると「メタボリックシンドローム」と診断されます。これらに該当する方は特に、体脂肪率にも目を向けて、体の中からしっかりととのえていく必要があるでしょう。
出典:『10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活』著/関口 賢
【書誌情報】
『10万人以上を痩せさせたダイエット専門鍼灸院が教える 一生太らない生活』
著:関口賢
若い頃は痩せていたのに、年齢を重ねるにつれて太ってきたり、健康診断の数値が悪くなっていく人は多くいます。本来食べることは人間が生きる上で欠かせないことですが、現代人では逆に体に必要以上の栄養を取り込んでしまって、食べることが逆に不健康を招いてしまっているケースが多く見られます。そのままの生活を続けてしまうと、内臓脂肪によるぽっこりおなかだけでなくやがて生活習慣病となり、最終的には寝たきりになってしまったり、取り返しのつかない病へ発展することも。本書では、そんな体型や数値が気になる人に向けて、10万人以上のダイエットに貢献してきたダイエット専門鍼灸院代表の著者による、内臓脂肪を落として、誰でも簡単に痩せて健康になれる『週1ずぼら夜断食』を紹介します。
公開日:2023.08.18