体脂肪は人体を守る重要な働きをする
そもそも肥満とはどのような状態を指すのでしょうか。肥満を一言でいうと、「脂肪が必要以上に蓄積された状態」です。食べすぎや運動不足といった生活習慣の乱れなどによって脂肪が過剰に増えると、肥満になるわけです。
人体の組織は約60%が水分でできており、約22%が内臓・筋肉・骨、残りの約18%が脂肪で構成されています。一見、脂肪と聞くとあまりよい印象を持ちませんが、全体の2割弱の比率を占めているのは、人間が生きていく上で、なくてはならないものだからです。
いものだからです。脂肪には、栄養やエネルギーを貯蔵する、体温を保持する、体外からの衝撃や圧力を和らげるといった重要な働きのほか、ホルモンなどの生成、ビタミンの消化・吸収の手助け、内臓の位置を保ってくれる機能もあります。
この脂肪は大きく「皮下脂肪」と「内臓脂肪」に分けられます。皮下脂肪は体全体を覆うように蓄積する脂肪で、女性のほうがつきやすいもの。一方、内臓脂肪は体の奥深くにたまり、男性につきやすい傾向があります。皮下脂肪の多い人は「皮下脂肪型肥満」、内臓脂肪の多い人は「内臓脂肪型肥満」というように区別されますが、どちらの脂肪が増えるかは人によって異なります。
脂肪には重要な役割がある!
やっかい者にされがちな脂肪ですが、実は貯蔵庫や断熱材、クッションのような働きをして、私たちの生命を守ってくれています。
エネルギーを貯蔵する
脂肪をエネルギー源として蓄え、飢餓状態など緊急時に備えます。
体温を保持する
外気を遮断する断熱材の役割を担い、体温を一定に保ちます。
体外からの衝撃を和らげる
クッションのように、外部からの衝撃を和らげて臓器を保護。
ホルモンなどを構成する
ホルモンや細胞膜 核膜を構成する役割があります。
ビタミンなどを消化・吸収する
小腸で、脂溶性ビタミンの吸収を助ける働きがあります。
内臓の位置を保つ
体の深部の内臓脂肪は、内臓の位置を固定する役割を持ちます。
出典:『肥満治療の名医が教える 図解 内臓脂肪がごっそり落ちる食事術』
【書誌情報】
『肥満治療の名医が教える 図解 内臓脂肪がごっそり落ちる食事術』
著:土田 隆
「最近太ってしまった」、「色々な方法を試したけどなかなか痩せない」、「健康診断の数値も悪くなっている」……。運動不足やストレス、暴飲暴食など原因はさまざまですが、いつの間にかぽっこりおなかになってしまっていたり、病院でメタボの判定を受けてしまった、なんて方も多いのではないでしょうか。しかし痩せようと思っても思うように結果が出なかったり、ストレスから食べ過ぎてしまったり、なかなか継続するのは難しいもの。ですが、その状態を放っておくと内臓脂肪が蓄積して生活習慣病になったり、さらには重度の病へ発展することもあります。そんな悩みを持つ人に向けて、長年肥満治療を行ってきた医師が考案した、ストレス無く痩せてリバウンドもしない『内臓脂肪が落ちる最強プログム』を紹介します。そもそも今の現代人の食事量は多く、その結果として胃が大きくなってしまっていることもあるため、胃のサイズを正常化して自然と痩せていく体作ります。また、たんぱく質をしっかり取り、筋肉と代謝をアップさせて脂肪を消費するための本書オリジナル『内臓脂肪燃焼 万能ふりかけ』の作方も紹介!あらゆる食事に振りかけるだけで高たんぱく食に早変わりする魔法のようなふりかけで、みるみる体が変わります。そのほか、痩せるために必要な生活習慣や、代謝を上げるために一番鍛えるべき「広背筋」の鍛え方までしかあり解説します。誰でも簡単に痩せられて継続しやすいメソッドなので、体型が気になる方にはぜひ手に取って頂きたい一冊です。
公開日:2023.10.03