FA権を行使するか熟考する西川龍馬
阪神タイガースが11月5日、3勝3敗のタイで臨んだオリックスバファローズとのSMBC日本シリーズ2023第7戦を制し、38年ぶり2度目の日本一を達成し、今シーズンの公式戦は全日程を終了。今後は、FA権を持つ選手の去就にも注目が集まるストーブリーグに突入した。
昨オフ、球団からの複数年の提示を断り、単年で契約を更改していた西川龍馬が、昨シーズン取得したFA権を行使するかどうか熟考している。
西川龍馬は11月6日、7日と、2日続けて本拠地に姿を見せておらず、沈思黙考を続けており、鈴木球団本部長も何かあればいつでも連絡をと伝えているが、まだ連絡はないようだ。
今シーズンの西川龍馬は、右脇腹痛による離脱はあったものの、2年ぶりに規定打席に到達し、リーグ2位の打率.305をマークするなど、109試合に出場し、9本塁打、56打点をマークするなど、天才と称されるバットコントロールを発揮した。
通算2970打席で打率.299を記録するリーグを代表する好打者へと成長した西川龍馬を複数球団が興味を示している。
2日に球団事務所で球団と残留交渉を行い、今シーズンの年俸1億2000万円から大幅アップの条件提示を受け、西川龍馬本人も思った以上にいい条件で評価してもらったと語るほどの好条件を提示され、広島残留を決断するのか、環境を変え、さらなる高みを目指すかで悩みに悩んでいる。
来シーズン取得が見込まれる海外FA権の行使については、可能性が低いとし、広島に残るか、国内移籍のどちらかで検討しており、簡単に決められることではないが、早めに決断したいと西川龍馬も早期決着を目指している。
西川龍馬の獲得に動く球団は?
西川龍馬の獲得に水面下で動いているとされる球団は、オリックスバファローズ、ソフトバンクホークス、巨人など、複数球団が獲得調査を進めていると見られる。
最有力とされるのは、オリックスバファローズだ。昨オフ、吉田正尚のメジャー挑戦で浮いた資金で西川龍馬と森友哉の両獲りを目指していたオリックスバファローズだが、西川龍馬が広島残留を表明したことで、森友哉の獲得に終わっていた。今オフ西川龍馬がFA権を行使することになれば、昨年のリベンジで獲得に動きたいと本格調査に入った。
パ・リーグでは、ソフトバンクホークスの名前も上がっている。天才的なバットコントロールを持ち、ホームランに打率も残せる西川龍馬を喉から手が出るほど獲得したいと思っているはずだ。
巨人が獲得調査を本格化させるかわからないが、トレードで巨人移籍が決まった長野久義の背番号「5」を継承するほどの関係にある長野久義がいる巨人から高待遇で声をかけられれば、西川龍馬も頭を悩ますはずだ。
FA権を行使すれば、複数球団での争奪戦になること間違いなしの西川龍馬の決断に注目が集まっている。
公開日:2023.11.08