あごは、下あごだけが動かせる【疲れない!痛めない!体の使い方ビフォー・アフター手帖】
喋ったり、嚙んだりしているだけなのに、あごが痛くなる人がいます。顎関節症(がくかんせつしょう)という言葉も、きっと聞き覚えがあるでしょう。
なぜあごに負担がかかるのでしょう? ほとんどの方が、あごは上下に開くと勘違いしています。しかし構造上、あごは下にしか開かないのです。できもしないイメージであごを開こうとすると、それだけで顎関節がこわばります。
これは試してみると、すぐに自覚できます。下あごを手で押さえて、上あごだけを動かそうとしてみてください。当然、できません。逆に唇と鼻の間あたりを押さえて、下あごだけを動かしてみてください。こちらは、簡単にできます。
イメージを正してあごを自由に動かせるようになると、喋りやすさも変わります。音を自在につくれるようになりますから、こちらもぜひ、試して練習してみてください。発音がクリアになり、滑舌も良くなります。
【出典】『疲れない!痛めない!体の使い方ビフォー・アフター手帖』
著者:小池義孝 イラスト:千葉さやか(Panchro) 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
一義流気功治療院院長。昭和48年生まれ。平成18年「気功治療院一義流気功」を東京に開設。翌年に、気功治療の技術を伝える「一義流気功教室」を開設する。気功治療の内容はどの流派にも属さず、独自の歩みを続ける。肩こり、腰痛、猫背といった肉体の問題から、メンタルの問題まで、幅広く対応している。著書多数。30万部を超えるベストセラーになった『ねこ背は治る!知るだけで、体が改善する「4つの意識」』を始めとし、国内15冊、海外翻訳版(台湾、韓国)3冊、約累計70万部を送り出している。
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公開日:2024.01.29