ビールに含まれる糖質は太る原因に
醸造酒であるビールは糖質が多いお酒です。ビールの主な原料となるのは大麦で、大麦にはでんぷんが含まれています。でんぷんは炭水化物ですが、この炭水化物から食物繊維を除いたものが糖質です。ちなみに、糖質はさらに分子の数が多い多糖類と分子の数が少ない二糖類、単糖類に分類されます。
二糖類と単糖類は「糖類」と呼ばれ、ブドウ糖や果糖、砂糖に含まれるショ糖などがこれに属します。では、その大麦を使ってどのようにビールはつくられるのでしょうか。まず、ビールに使う大麦を発芽させて麦芽にします。
麦芽にはでんぷんを糖化させる酵素があり、細かく砕いて温水と混ぜることで酵素が働き、麦芽中のでんぷんが糖に変わります。この糖を含む麦汁に酵母を加えると、発酵して糖がアルコールと炭酸ガスに分解され、ビールが完成します。このとき、すべての糖が分解されずに2〜3割が残るため、ビールには糖質が含まれることになるのです。糖質は肝臓に負担をかけ、太る原因にもなる成分です。ビールを飲むなら、1日にコップ1杯(250ml)まで。
それ以上飲む場合は「糖質0」という商品がおすすめです。ただし、ゼロと言っても少量の糖質は含まれています。100 ml あたりの糖質が0・5g未満なら、食品表示基準に基づき「0」と表示できるからです。いずれにしても、ビールは糖質量に注意して、飲む量を制限するようにしましょう。
出典:『内臓脂肪の名医が教える痩せるお酒の飲み方』
【書誌情報】
『内臓脂肪の名医が教える痩せるお酒の飲み方』
著:栗原 毅
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公開日:2023.12.14