意外に身近、こんな食品・食材にも酢酸菌【1週間で勝手に最強の免疫力がつくすごい方法】
ヨーロッパ東部が原産の「カスピ海ヨーグルト」にはアセトバクター菌という酢酸菌が含まれ、コーカサス地方で生まれた「ケフィアヨーグルト」にも酢酸菌が多いそうです。一時ブームとなった「ナタデココ」も酢酸菌の発酵が大きく関係しています。「にごり酢」は文字どおり濁った状態の酢。一般的な酢と比較して、ろ過をほとんど行わないため、その沈殿物に酢酸菌が多く残っています。
上記の食品以外にも酢酸菌を持つ食材は自然界に多く存在します。コロナ禍以降、滅菌や殺菌が当たり前になったため、これまでどおりの摂取が難しくなりました。りんごは皮ごと食べるなど、意識して普段の食事を少しずつ変えていきましょう。
多くの健康効果 味も香りもまろやか
原料は主に玄米、あまり精製されていない米や大麦。これらをゆっくりと時間をかけて発酵させるため、色が濃くなり、香りや味もまろやかになるのが特徴です。一般的な酢と比較しても、ツンとしません。血糖値上昇の抑制、肝機能や疲労感の改善、抗酸化作用といった、たくさんの健康効果も期待できます。
中国伝統の酢必須アミノ酸が豊富
もち米を原材料に上記の「黒酢」同様、発酵に長い時間をかけます。そのため色も濃く、香りも豊潤です。ろ過が粗く、酢酸菌も豊富。また数種類の必須アミノ酸が含まれているので、免疫細胞を増やす効果も認められています。
ポリフェノールたっぷり抗酸化作用に期待
ぶどうの果汁を原材料に、木の樽で長期間の熟成を経て作られます。酢酸菌が多く残り、特にコレステロール、脂肪の合成の抑制が期待できます。さらにはポリフェノールの含有量が多いのも特徴。抗酸化作用により、細胞の老化の抑制や血流の促進といった健康効果を得られます。
海外セレブにも人気「コンブチャ」
コンブチャとは、スコビーという種菌を発酵させた健康ドリンクです。乳酸菌に加え、酢酸菌も豊富。多くの健康効果が期待できるため、近年は海外セレブの間で流行し、注目を集めました。日本では、キノコの形に似たゲル状の菌種を紅茶や緑茶に漬け込むため「紅茶キノコ」と呼ばれ、1970年代中期にブームに。現在は逆輸入の形で、若い女性を中心に人気を博しています。
出典:『1週間で勝手に最強の免疫力がつくすごい方法』
【書誌情報】
『1週間で勝手に最強の免疫力がつくすごい方法』
著者:石原新菜
著者プロフィール
1980年生まれ、医師・イシハラクリニック副院長。漢方医学、自然療法、食事療法などさまざまなアプローチで、数々の病気の治療にあたる。診療のほか、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。
『1週間で勝手に〇〇』シリーズ最新刊!勝手にどんな病気・風邪にも負けない体になる食事&健康法を大公開!
コロナをはじめ、インフルエンザなど、風邪やウィルスの流行は留まることを知りません。また、どんな風邪やガンなども基本的には特効薬のようなものは無く、自分の“免疫力”で治すしか方法が無いため、自分自身の健康は自分で守るしかないのが現状です。本書では、数々の健康書を出版してきた著者による、免疫力がビックリするほど上がる1週間プログラムを紹介します。『16時間空腹状態を作る』『代謝が上がる薬味BOXを作る』『酢ヨーグルトを飲む』など、誰でも簡単にできて劇的に免疫力がアップする方法をイラスト図解でわかりやすく解説します。免疫力のカギを握るのは“腸内細菌”ですが、その腸内細菌を良い状態にするためには、1週間の免疫力アッププログラムを行うことがスタートライン。風邪を引いても無症状もしくは軽く済む人と、そうでない人の違いはその人の持つ“免疫力”。1週間プログラムで強い自然免疫を獲得すれば、一生風邪や病気に負けない体を作れます。自分や家族の健康のためにぜひ手に取って頂きたい一冊です。
公開日:2024.08.27