NO.2 顔【かお】[英:Face]
【意味】
頭部の前面、目・鼻・口のあるところ。表情。
【類語】
顔色 形相 顔立ち 目鼻立ち 横顔 かんばせ ルックスなど
関連語と文章表現
- あどけない顔
- 真剣な面持ち
- 顔色が冴えない
- 顔面蒼白
- 堂々たる面構え
- 素面ではいえない
- 何食わぬ顔で噓をつく
- 顔に失望の色が浮かぶ
- 知られていない裏の顔がある
- 各方面に顔が広い
- 顔に泥を塗る
- 先輩の顔を立てる
- 甘いマスク
- 痛みに顔を歪める
- うっすらほほ笑む
- 彫りが深い端正な顔立ち
- すっぴんのまま出かける
- 酒に酔った赤ら顔
- 父の面影を感じる
- 近所のべっぴんさん
- 強面だが優しい人
- ポーカーフェイスを貫く
- 不機嫌そうなしかめ面
- 表情がコロコロと変わる百面相
- ぷくぷくとした丸顔
- 年齢不詳の童顔
- きりっとした輪郭
- メンツが丸つぶれ
- ふくよかな瓜実顔
- 無表情で立ち尽くす
- 泣き顔をさらす
- 褒められてどや顔になる
- 今どきのイケメン風
- 面の皮が厚い
- 男の顔は履歴書
- 厚顔無恥な人
〝顔なし〟状態になってしまうと読者は感情移入できなくなる
人の外観の印象の決め手となるのが「顔」です。これは小説でもラノベでも同じだと考えてください。
もちろん、漫画や映画と違い、ビジュアライズして読者に見せられないため、文章化によってその特徴を伝える必要があります。「顔」を文字で描写するポイントは、そのキャラでもっとも強調したい特徴をデフォルメすることです。
残忍かつ冷酷なヒール役(悪役)男性の場合、『ナイフのように鋭く、ギラリと光る切れ長一重の三白眼』というふうに、身近なモノのたとえを組み合わせれば、文字面の印象もイメージとして加えられます。
もうひとつ大切なポイントは、キャラの最初の登場シーンで必ず外見を説明し、そのなかでも「顔」の特徴を強調すること。冒頭でキャラの外見をはっきり伝えておかないと、読者は物語に入っていけません。いわゆる〝顔なし〟状態になってしまえば感情移入できなくなるため、「顔」の説明は物語描写のルールだと捉えましょう。
登場人物の「顔」の説明がなければ物語が生きてこない
【出典】『プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑』著:秀島迅
【書誌情報】
『プロの小説家が教える クリエイターのための語彙力図鑑』
著:秀島迅
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プロの小説家が秘密にしたがる『語彙』のテクニック満載!
小説家、ラノベ作家、漫画家、シナリオライター、脚本家、SNS投稿などでも使える、“頭の中のイメージを適切に描写する言葉選び”ができるようになる一冊が誕生!
小説投稿サイトやSNSの普及により、簡単に自分の作品を投稿できるようになりました。
そんな中、クリエイターが抱える悩みのひとつに『語彙力』や『言葉選び』があります。
プロの小説家や人気があるクリエイターの文章には、適切かつ豊富な語彙を使った、わかりやすく魅力的な描写があり、
それがあることで美しい世界観や、登場人物の細やかな感情などを思い通りに表現することができます。
逆に語彙が乏しい文章では同じような表現が多くなったり、服装、景色、感情など、説明が難しいものをうまく表現できなかったりと、せっかく面白いストーリーやキャラクターを作っても、魅力的に表現することができません。
そんな今よりもさらにクオリティの高い文章を書きたいクリエイターに向けて、本書では現役のプロの小説家による『語彙』とそれを使った表現方法を紹介します。
『感情』『身体的特徴』『声』『感触』『情景』『色』など、作品に必要な表現のカテゴリー別に語彙のバリエーションと使い方を解説!
『悲しみ』という表現であれば「嗚咽をもらす」「うなだれる」など、主な身体的な反応の語彙を16種類に加えて、「塞ぎ込む」「途方に暮れる」など、メンタルの描写に関する語彙も16種類紹介。辞書として使えるだけでなく、その感情などを文章で書く上で意識すべき大切なことまでしっかり解説します。
さらに、ラストには頭の中のイメージを文章で表現するため、プロの小説家による『語彙力検定』も掲載。イラストや状況を文章で表現する、という練習をすることで、語彙力と表現力が一気に上がります。
読むだけで語彙が増え、幅広い表現が可能になるクリエイター必携の一冊です。
公開日:2025.01.31