Bリーグ歴代得点王③
開幕9シーズン目を迎えた国内プロバスケットボール・Bリーグ。今やその人気はプロ野球やJリーグといった“メジャースポーツ”にも引けを取らないレベルまで到達し、強豪クラブのチケットは入手困難になるほど。『ラブすぽ』では今回、そんなBリーグの歴史を過去のシーズン得点王とともに振り返ります!
【全3回の第3回】
2022-23シーズン得点王
ペリン・ビュフォード (島根スサノオマジック)
平均:22.5得点
222-23シーズン、島根としてはクラブ史上初の得点王に輝いたのがペリン・ビュフォード選手。シーズンを通して躍進を果たしたチームの攻撃の軸となり、特に重要な試合ではその活躍でチームに勝利をもたらすシーンが多く見られました。
また得点だけでなく、リバウンドやアシストでも存在感を発揮し、ついた異名が「ミスタートリプルダブル」。スピードとパワーを活かしたドライブで、どんなディフェンダー相手でも果敢に攻め込み、得点を量産。また、アウトサイドからのシュート力も高く、どこからでも得点を狙える万能型のフォワードです。
Bリーグ全体でもトップクラスのスコアリング能力を持つ選手ですが、その得点力の源泉は、徹底的に鍛え上げられたフィジカルと卓越したバスケットIQにあります。ビュフォード選手の加入以降、島根はリーグ内での存在感を増し、観客動員数やファンの熱気も増加しました。
2023-24シーズン得点王
ペリン・ビュフォード (島根スサノオマジック)
平均:22.6得点
ペリン・ビュフォード選手は、2023‐24シーズンも島根スサノオマジックの攻撃の中心としてチームをけん引。2年連続で得点王を獲得するという偉業を成し遂げた彼は、1シーズン通してパフォーマンスを披露し、チームのプレーオフ進出に大きく貢献しました。来日当初はややメンタルに不安も抱えていましたが、このシーズンは得点力だけでなく、ゲーム終盤の重要な局面でのリーダーシップも際立ち、コートにいるだけでチーム全体に安心感を与える存在にまで成長。
ペリメーターからのジャンプショット、ドライブからのフィニッシュ、など多彩かつ高確率の得点力はこのシーズンでも惜しみなく発揮されました。また、相手ディフェンスの注意を引きつけることで、味方選手へのアシストも効果的にこなし、そのフィジカルなプレーと巧みなフェイクを組み合わせた動きで、相手の守備を崩す能力はリーグトップクラス。
2シーズン連続得点王という偉業を成し遂げたビュフォード選手は同年オフ、島根を退団。新天地にはなんとB2の信州ブレイブウォリアーズを選択するというサプライズを見せ、今シーズンも得点を量産しています。
文・花田雪
公開日:2025.01.19