宇治山田商業高校生徒が伊勢志摩の郷土料理『手こね寿司』のこれまでとこれからを考える




1日目(5月22日):岡田シェフを訪問し、てこね寿司についてインタビュー
Q:手こね寿司はいつ頃から作られているのでしょうか? A:手こね寿司の起源は江戸時代かそれより前からあるとされ、船上で食べる漁師飯として始まったそうです。 Q:手こね寿司の名前の由来は何ですか? A:船上で酢飯と魚を混ぜ合わせるために「手でこねる」という調理法からだと思いますが、現代において観光地で郷土料理が提供されるにあたり、見た目や衛生面を重視するようになったことから、手でこねなくなったり、刺身を酢飯の上に乗せて提供したりするのが一般的になっています。 Q:伊勢神宮との関係はありますか? A:江戸時代には伊勢神宮の魅力を伝える「御師(おんし)」と呼ばれる人々がおり、全国からの参拝客をもてなす役割と共に、地元の食文化も伝えていたとされています。 Q:手こね寿司に使われる魚は何ですか? A:主にカツオやマグロなどの赤身の魚で、これは保存性や見た目の良さから選ばれたと考えられています。醤油に漬けることで鮮度が保たれます。また、赤い色が「ハレ」の料理として見栄えが良いこと、そして柔らかく食べやすいことも理由だと思います。 Q:伝統的な郷土料理が直面している課題は何ですか? A:漁業従事者の減少や、伝統的な調理法を知る人が少なくなっていることも課題として挙げられます。食材自体も環境変化により入手が難しくなっています。伊勢海老や鮑などの伊勢志摩の高級食材は減少傾向にあります。イタリアやフランスではチーズ職人の技術と文化が守られる仕組みがあり、特定の地域で伝統的な製法で作られたチーズを保護し、ブランド価値が高められていますが、日本ではその点がまだまだ弱いのでは。
2日目(6月11日):市場の見学・魚の仕入れ、魚をさばく
訪問した鳥羽磯部漁協直販センターには、いつも鳥羽市の離島から多くの魚が集まるそうです。この日は天候が悪く、種類も量も多くはありませんでしたが、マダイ、コショウダイ、クロダイを調達し、今、地域で獲れる魚で作る手こね寿司をイメージして仕入れを行いました。学校の調理室にて、岡田シェフのご指導のもと、生徒たちは初めて魚をさばく体験をしました。



3日目(6月12日):手こね寿司づくり
マダイ、コショウダイ、クロダイの食べ比べに始まった3日目。クロダイとマダイでは約4倍もキロ単価が異なることを聞き、味の違いも実感しつつ、獲れた魚がおいしく有効活用されるべきではと話をしながら調理が進みます。今回は、岡田シェフに持参いただいたカツオを使用して赤身魚で手こね寿司を作ったほか、市場で仕入れ、生徒自身でさばいたタイ3種を使ってレモンでさっぱりと仕上げた白身魚の手こね寿司が完成しました。来年度も後輩に引き継ぎたいプロジェクトであるとのことで、2年生の城山日歩さんにも参加いただきました。



【会社概要】IXホールディングス株式会社
IXホールディングスは、2023年1月1日(日)に「株式会社マスヤグループ本社」から「IXホールディングス株式会社」に社名変更。社名には地元である三重県伊勢志摩地域(I)を、新しい時代に向けて力強くトランスフォーム(X)させたいという思いが込められております。社名に込めた思いのとおり、今後も伊勢志摩の課題と向き合い、解決に向けた仕組みづくりに取り組んでまいります。
IXコミュニティInstagram
■所在地:〒519-0502 三重県伊勢市小俣町相合1306
■URL:https://ix-holdings.jp/
■電話番号:0596-22-0297
■グループ企業
<マスヤグループ>
・株式会社 マスヤ
・株式会社 日乃本米菓製造
<IXグループ>
・株式会社 伊勢萬
・株式会社 伊勢萬トレーディング
・株式会社 エムケイ・コーポレーション
・株式会社 志摩地中海村
・オランジェ 株式会社
・株式会社 伊勢志摩ツーリズム
・IXデジタル株式会社
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