“季節ブルー”は食事で整う。旬を食べて心も体も軽く【その、しんどさは「季節ブルー」】

季節の力を秘めた旬の食材が心と体のバランスを保ってくれる

私たちの心と体は、日々の食事から大きな影響を受けます。そして何をどう食べるかは「季節ブルー」のケアでも重要な要素です。

特に、自然のリズムと調和した旬の食材を積極的に取り入れることは、心と体のバランスを保ち、季節の変化に適応する力を養う上で大きな助けとなります。

食べ物には、固有のエネルギーや栄養素がある

東洋医学では、食材を性質(温めるか冷やすかなど)や味で分類し、体内での作用を考えます。

旬の食材はその季節の自然の恵みを最大限に受け、栄養価が高く生命力に満ちた状態です。たとえば、夏野菜は体を冷まし、冬の根菜類は体を温めるといったように、旬のものを食べることは気候変化への適応を助け、心と体のバランスを整えます。栄養価が最も高く、効率良く栄養摂取できるのが、旬の食べ物なのです。味が濃く風味も豊かで食事を楽しめ、心の満足感にもつながります。

旬の食材を選ぶことは地元の食材や食文化に触れる機会にもなり、食生活を豊かにします。買い物で旬のものを意識して選ぶだけでも、自然のリズムを体内に取り込むことができるでしょう。

逆に、控えたほうが良いのは加工食品やインスタント食品です。食品添加物が多く腸内環境の悪化や免疫機能の低下、ホルモンバランスの乱れを招いて、心と体のバランスを乱す原因になります。白砂糖や白米、麺類、パン類、菓子類などの過剰摂取も血糖値の乱高下を招きやすくなります。

冷たい物のとりすぎも、内臓を冷やし消化機能を低下させるので注意しましょう。

食事の仕方にもご注意を

スマホを見ながら飲食するなどの「ながら食べ」は避けましょう。食事に集中し、食材の味や香りをじっくり味わうこと。そうすると、季節のパワーをしっかり感じられます。

また、一度にたくさん食べる「ドカ食い」や「早食い」も禁物です。消化器官に負担をかけ、血糖値の急激な変動が起こり、気分の不安定につながります。よく嚙んで時間をかけて食べましょう。

旬の食材を意識し、ていねいな食事を心がけること。

それは心と体に自然のエネルギーを取り込み、内側から健すこやかさを育む、シンプルでパワフルなセルフケアです。食材に感謝の気持ちを持って調理し、ゆっくり味わうことが、生命力を高める秘訣と言えるでしょう

【出典】『その、しんどさは「季節ブルー」』著:長沼睦雄

【書誌情報】
『その、しんどさは「季節ブルー」』
著:長沼睦雄


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「春先はいつもイライラして、眠れない」
「雨が降る前は、決まって頭が痛い」
「秋になると、理由もなく気分が落ち込む」
「寒い冬はずっと気分が鬱々としてしまう…」

毎年やってくる季節の変わり目の不調。
それは、あなたの「気のせい」でも「怠け」でもありません。
実は近年、こうした「季節ブルー」を感じる方がとても多くみられます。

西洋医学では「自律神経の乱れ」や「ホルモンバランスの変化」と説明されるそれらの不調は、二千年以上前の東洋医学の聖典『黄帝内経』によれば、自然界のエネルギー(気)と私たちの体が共鳴し合うことで生じる、ごく自然な反応です。

だから、心と体がしんどくなっても、決して自分を責めないでください。

本書は、過敏性研究の第一人者である著者が、西洋医学の豊富な知識で不調の「正体」を解き明かしながら、東洋医学の知恵を用いて、あなたに寄り添う1冊です。

最新の医学的知見と、古代からの壮大な知恵を組み合わせ、「なぜ季節の変わり目に、あなたの心と体はゆらぐのか?」その根本原因を解き明かし、気圧、気温、湿度、日照時間といった自然のリズムと上手に付き合い、自分自身を優しくいたわるための具体的な「養生法」を提案します。

私たちが本来持っている自然治癒力を引き出し、根本からゆらぎにくい心と体質へと整えていきましょう。
ページをめくるごとに、自分の不調の正体がわかり、心がふっと軽くなるはずです。

もう、季節の変化に振り回されない。
これは、変化の多い時代を生きるあなたのための、一生もののお守りとなる一冊です。

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