塩の使い方で料理は一気にレベルアップする!粗塩、細粒塩、岩塩の使い分け方とは!?【眠れなくなるほど面白い 図解 料理の話/鳥羽周作】

塩の使い方で料理は一気にレベルアップする

下味から余韻まで”ギリギリ”を見極める

塩は単なる下味ではなく、料理の印象を設計する道具です。そして、大事なのは素材の味を生かした”ギリギリ”の塩味を見極めること。弱すぎれば味がぼやけ、強すぎればしょっぱくて台無しになになってしまいます。

粗塩のように粒が大きい塩は、肉や魚にじわっとなじみ、焼いたときにうま味を引き立てます。粒子の細かい塩は天ぷらに振ると衣にすっと溶け込み、軽やかな口当たりなのが特徴です。また、岩塩はカルパッチョに合わせると、ガリッとした食感がアクセントになり、素材の印象がぐっと鮮やかになります。

このように、種類や粒の大きさを意識して塩を使い分ければ、入口の印象から最後の余韻まで自在に変えることができます。加えて、どの場面でどの塩を使うかを理解することで、塩加減の“ギリギリ”を狙いやすくなるのです。

塩は、しょっぱさを与えるだけの調味料ではありません。違いや特徴を理解して適切な塩を選び、ほんの少し加減するだけで、料理の完成度は驚くほど変わります。

家庭でも特別な工夫は不要です。普段使う塩を使い分けてみると印象はがらりと変わり、仕上がりも安定します。そして、毎日の料理で「どれがちょうどいい塩加減か」を探す、その積み重ねが一番の練習になるでしょう。

塩加減はギリギリが決め手

塩は下味だけでなく、料理全体の印象を決める道具。弱ければ味がぼやけ、強ければ台無しになってしまう。しょっぱさの境目=ギリギリの塩味を外さないように加減を見極めることが、料理の完成度を左右する。

塩の種類と粒子で変わる仕上がり

粗塩

粒が大きく、下味に使うと焼いたときにうま味が引き立つ。

細粒塩

粒が小さく、天ぷらにかけるとスッと溶け込んで口当たりが軽やか。

岩塩

刺身に振ると、ガリッとした食感がアクセントになる。

塩は、種類や粒子の大きさで働きが変わる。どの塩をどの場面で使うかを意識するだけで、ひと口目から後味まで一気にレベルアップする。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 料理の話』著:鳥羽周作

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 料理の話』
著:鳥羽周作


【Amazonで購入する】

シリーズ累計300万部突破!『眠れなくなるほど面白い図解シリーズ』に料理ジャンルが初登場!
「パスタは平皿に盛ったらおいしさ半減」「肉汁が飛び出す最高のウィンナーの茹で方」「最強にうまいマックのアレンジレシピ」などなど、家庭の料理が感動的においしくなる!絶対知っておくべき鳥羽流“料理の極意”を大公開!

いつもなんとなく食べている家の料理。
料理はレシピ通りに作ればおいしいと考えがちですが、実は自分や家族が本当に「おいしい!」と感じるために一番重要なのは、“誰がどんな目的で食べるのか”というゴールを設定すること。
例えば肉じゃがひとつでも、それをおかずにガッツリご飯を食べたいのか、つまみながらお酒を楽しみたいのかで、食べる人が求める味付けは違います。
そのように食べる人のことを考えるだけで、料理のゴールが設定され、本当の「おいしい!」が生まれます。
本書では、6年連続ミシュランガイドにも掲載されているレストラン『sio』のオーナーである著者が考え抜いた、“感動体験”を得られるような家庭料理のコツを大公開!

さらに、

「山頂で食べるカップラーメンはうまい!を再現する方法」
「家でパスタをおいしく食べるなら1.7mm以上」
「コンビニチキンが超絶うまくなるヤバいアレンジ」

など、誰でも簡単にできて時間もお金もいらない“超実用的な料理のコツ”が満載です。

これ一冊で料理の楽しさや奥深さが一気に変わります!
自分や家族の料理でぜひ試してみてください!

この記事のCategory

インフォテキストが入ります