【生産性向上】ワーキングメモリは「経験を生かす回路」! 脳を疲れさせずに最速で答えを出す方法【脱・疲労回復「疲れないしくみ」をつくる脳の習慣】

ワーキングメモリを強化するとトップダウン処理がうまくいく

必要な情報をうまく引き出す力

 トップダウン処理をうまく行うには、ワーキングメモリの強化が大きなカギになります。

 ワーキングメモリは、記憶の貯蔵庫から、その場で必要な情報だけを一時的に取り出しておくための「一時保管場所」ですが、トップダウン処理をするためには、過去の経験や知識など、あらかじめ頭の中にある情報を適切に引き出して、使える状態にしておく必要があるからです。

 ワーキングメモリそのものは、元々人間の脳に備わっているしくみなので、意識せずとも誰もが毎日使っています。車の運転や、誰かとの会話などを滞りなく行えるのは、ワーキングメモリが現在進行形で飛び込んでくる情報と、脳内に蓄積された記憶を引き出して、使えるように整理してくれるからです。

 ただし、ワーキングメモリにおける情報量はそれほど多くはなく、保持できる時間も長くはありません。そのため、ワーキングメモリに置かれる情報が有用で、必要に即したものであればあるほど、的確な行動ができ、結果的に脳を疲労させずに効率よく仕事や日常をこなせることになります。

 経験豊富なビジネスパーソンほど、初めての場面でも臨機応変に意思決定できるのは、必要な記憶を瞬時に呼び出して状況に当てはめる力が磨かれているからです。つまりワーキングメモリは「経験を生かす回路」でもあります。日々の仕事の中でも、同じ業務をただ繰り返すのではなく、「なぜうまくいったのか」「なぜ失敗したのか」と意識的に振り返る習慣を持つことで、情報の引き出し方が洗練され、トップダウン処理の精度が着実に高まるのです。

【出典】『脱・疲労回復 「疲れないしくみ」をつくる脳の習慣』著:梶本修身

【書誌情報】
『脱・疲労回復 「疲れないしくみ」をつくる脳の習慣』
著:梶本修身


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