クルーズ船は自動車より遅く進んでいる? 船の速度単位が「ノット」と呼ばれるようになった由来【眠れなくなるほど面白い 図解 船の話】

船はどれくらいの速さで動いている?

船は車よりも比較的ゆっくり進む

船の速さの単位を「ノット」といいます。日常ではあまり耳にしないものの、地球上を移動する船の世界では便利な指標として広く使われています。1ノットは「1時間に1海里進む速さ」であり、1海里は約1.852kmです。したがってノットを時速に換算すると、およそ2倍弱の値になります。

なぜノットという名前がついているかというと、航海中にロープの結び目(ノット)が一定時間にいくつ流れたかで速さを測っていた方法が、そのまま定着したためです。

クルーズ船や大型コンテナ船は通常15〜25ノットで航行し、時速にすると約30〜45kmと、自動車や鉄道に比べてゆっくりめです。スピードが増すと水から受ける抵抗も大きくなり、燃費が悪くなるため、低速が基本なのです。

高速船では40ノットを超えるものもあり、これは時速70km程度と、高速道路を走る自動車の速度に相当します。船体の設計技術や推進装置の進歩により、海を進む船の移動速度は着実に向上してきました。

向かい風や高い波のときは速度が落ち、追い風や順潮では逆に速くなるなど、船の速度は常に一定にはならないため、船長は状況を読みながら適切なエンジン出力を選んで航海を進める必要があるのです。

船の速さの単位「ノット」

速度を換算してみよう

1ノットは、1時間に1海里進む速さのこと。1海里は地球の緯度1分に相当する地球表面上の距離。緯度と経度で表される海図や航海計器との整合性が取りやすい

ノット(Knot)は船の速さを表す単位
1ノット = 1海里/時

1海里 = 約1.852km

飛行機の巡航速度:約900km/h = 約486ノット

歩行者の平均速度:4.8km/h = 約2.6ノット

ノットは、海での標準的な速度単位です。1ノットは1時間に1海里進む速さを指し、時速(km/h)に換算すると時速1.852kmと、約2倍弱の数字になります。

船ごとに違う進行速度

船種別の速度比較

タンカー:11〜15ノット

軍艦:30ノット前後

クルーズ船・コンテナ船:15〜25ノット

高速フェリー:25〜40ノット

船の速さは種類によってさまざまです。クルーズ船やコンテナ船は定時性重視、高速フェリーは速力重視と、目的に合わせて設計されています。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 船の話』監修:池田良穂

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