歯科矯正はお金がかかる!口を正しく育てるために0歳からやっておきたいこと【歯並びをよくする離乳食・幼児食】

矯正治療一択!になる前にやっておきたいこと

歯列矯正治療には「発育不足の歯列を機械的に拡大する」「ワイヤーで歯を整える」などのいろいろな方法がありますが、そこにはいくつか気がかりなこともあります。部分的な矯正でも数十万円という費用やある程度の時間がかかるほか、矯正器具をつけることで痛みや違和感が生じたり、見た目が気になってしまったり、といったケースもあります。

歯磨きがしづらいことから、虫歯や歯肉炎歯周病が心配だと感じるかもしれません。また、抜歯を伴う場合、一度抜いた永久歯はもう生えてきません。さらに、せっかく費用や時間をかけて矯正治療をしても、生活習慣やクセなどによっては、また悪い歯並びに戻ってしまうこともあります。

ここで、「ん?ということは、生活習慣やクセが歯並びをつくるということ?」と思ったあなた……その通りです!

「きれいな歯並びは、おうちで育てることができる」とお伝えしてきたのは、そういう意味です。具体的には、歯が生えてくる「ロ」を正しく育てるのです。そして、育てる時期は早ければ早いほど、それこそ0歳から始められるといいですね。

人間は、生まれたときから口を使って栄養を取り込んで生きています。母乳やミルクを飲むことから始まり、離乳食を食べ始め、乳歯が生えそろい、永久歯に生え替わっていく。こうした成長段階を確認しながら、きちんとケアし、ときには軌道修正していくことが大切です。

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【書誌情報】
『歯並びをよくする離乳食・幼児食』
著:杉原麻美/藤原朋未

『歯並びをよくする離乳食・幼児食』書影
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お子さんの歯並び、お口の状態、気にしていますか?

昔に比べ、やわらかいものを食べるようになった昨今、お口まわりの筋肉や、飲み込む力が未発達なままとなり、「でこぼこ歯」「出っ歯」「ポカン口」「受け口」などの、お悩みを持つお子さんが増えています。
歯並びや、噛み合わせの悪さが与える影響は多々ありますが、大人になってからもデメリットとなり続けるものばかりです。

「でも、歯並びは遺伝の影響では…?」と思った方にこそ、
手に取っていただきたいのが本書です。
実は0歳児からのミルクの飲み方、哺乳瓶の選び方、
離乳食・幼児食のメニュー、食べ方といったことのすべてが、
お子さんの歯並びにつながっているのです。

お口を育てる視点から、「月齢を目安にするよりも、お口の状態に合わせて進める」「誤嚥を防ぐ細かい切り方ばかりだと歯を使わず、お口の発達が促されない!」といった、離乳食・幼児食の新常識を解説し、一生ものの「きれいな歯並び」をつくる、離乳食・幼児食のフリージング&作りおきレシピをご紹介します。

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