「サシスセソ」が言えない? 子どもの発音トラブルと低位舌の関係とは【歯並びをよくする離乳食・幼児食】

滑舌を悪くする低位舌とは?

低位舌は舌先が上あごではなく、前歯の裏側(もしくはさらに下)についている状態。発音障害・口呼吸・歯並びの悪化などを招いてしまいます。

舌の先が上の前歯の少し後ろにある「スポットポジション」に触れて舌の大部分が口蓋(口腔の天井部分)にくっついているのが正しい位置。これにより、正しい呼吸やあごの成長が望めます。

<上図>低位舌の場合の舌の位置:口を閉じたときに舌の先が下の前歯についていたり、下にさがっている状態。

低位舌以外の原因も疑ってみよう

舌の裏側から下あごにかけてつながっている舌小帯というヒダが短い状態を舌小帯短縮症といいます。舌を前に突き出したときに舌がハート型になるため、ハート舌とも呼ばれています。こちらも低位舌と同じく、口腔内の発達などに良くない影響が出る可能性があります。

【出典】『歯並びをよくする離乳食・幼児食』著:杉原麻美/藤原朋未

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【書誌情報】
『歯並びをよくする離乳食・幼児食』
著:杉原麻美/藤原朋未

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