昔は160でセーフだった!? 変わり続ける高血圧基準の”不確かさ”とは【薬なし減塩なし!1日1分で血圧は下がる】

140以上は高血圧という基準の不確かさ

日本高血圧学会が発行する「高血圧治療ガイドライン 2019」では、140/90以上は高血圧とし、新たな降圧目標として 130/80未満が設定されました。今後、ますます高血圧予備軍が増えていくでしょう。でもこの数値、歴史をさかのぼると年々下げられてきたことがわかります

60年代後半に医学部で使われていた『内科診断学』では、平均血圧の算出法を「最高血圧=年齢+90」と制定。世界保健機構(WHO)も78年の段階では160/95以上を高血圧と定めています。ところが99年、WHOと国際高血圧学会(ISH)は、数値を140/90に引き下げました。日本高血圧学会もこれに続き、140/90以上を高血圧と制定、降圧の目標数値も130/85に引き下げたのです。

これにより、年齢や体型にかかわらず、基準値を超えたら一律で高血圧とみなされるようになり、一気に高血圧患者は急増。高血圧患者は現在進行形で増え続けています。

日本高血圧学会が制定 血圧には細かな分類がある

[日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン 2014年」より作成]

【出典】『薬なし減塩なし!1日1分で血圧は下がる』著:加藤雅俊

【書誌情報】
『薬なし減塩なし!1日1分で血圧は下がる』
著:加藤雅俊


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