自分を責めないで。季節の変化に敏感なあなたが持つ“繊細力”という才能【その、しんどさは「季節ブルー」】

季節ブルーになるあなたへ 大丈夫、それはあなたが弱いからではありません

季節が移り変わるたびに、何だか気分が落ち込んだり、体調がすぐれなかったりで思うように動けない……。

「どうして自分はこんなに弱いんだろう」なんて、自分を責めていませんか?
でも、それはあなたが弱いのではなく、むしろ感受性が強い証拠なのです。

周りの人が気づかないような、光の加減、風の匂い、気温のわずかな変化。そうした自然の繊細なサインを、あなたの心と体は敏感に感じ取っています。それは、ほかの人にはない、特別なセンサーを持っているのと同じこと。

変化に強いと言われる人は、もしかしたらその変化に鈍感なだけかもしれません。あなたのその繊細で豊かな感受性は、決してなくすべきものではなく、大切に育んでいきたい個性です。その繊細さを、季節を深く味わうための素敵な才能として利用していきましょう。

もちろん、不調がつらい日もありますよね。でも、自分の特性を理解し、「この時期は、自分をいつもよりいたわってあげよう」とセルフケアでコントロールすれば、心穏やかに過ごす時間は必ず増やせます。

がんばりすぎる前に、自分をもっと大切にする

とはいえ、「もう少しだけ今ががんばりどきだから」……。

そう自分に言い聞かせ、心と体の悲鳴をないものにしている人も多いでしょう。特に真面目で責任感が強い人ほど、目の前のタスクを優先し、自分の不調を後回しにしがちです 。

「この時期さえ乗り越えれば楽になる」「時間が経てば何となく治る」と考えてがんばり続けるのは、注意が必要です。

東洋医学で考えれば、体を潤し冷静に保つ生命エネルギー(気)が不足し、見かけだけの元気で無理をしている状態と捉えます。西洋医学的にみれば、細胞レベルでのエネルギーの枯渇につながっています。

自分の心や体からのサインを無視して酷使し続けると、エネルギーの不足や滞りを招き、心につらさが静かに積み重なっていきます。やがてその無理が限界を超えると、以前よりも回復が難しい、慢性で深刻な心と体の不調として現れることがあるのです。

あなたの心と体は、何にも代えがたい大切な命です。小さなサインに気づき、自分を尊重して休む勇気を持つことが、本当に長くがんばるための、未来のあなたへの一番の思いやりなのです。

【出典】『その、しんどさは「季節ブルー」』著:長沼睦雄 

【書誌情報】
『その、しんどさは「季節ブルー」』
著:長沼睦雄


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「春先はいつもイライラして、眠れない」
「雨が降る前は、決まって頭が痛い」
「秋になると、理由もなく気分が落ち込む」
「寒い冬はずっと気分が鬱々としてしまう…」

毎年やってくる季節の変わり目の不調。
それは、あなたの「気のせい」でも「怠け」でもありません。
実は近年、こうした「季節ブルー」を感じる方がとても多くみられます。

西洋医学では「自律神経の乱れ」や「ホルモンバランスの変化」と説明されるそれらの不調は、二千年以上前の東洋医学の聖典『黄帝内経』によれば、自然界のエネルギー(気)と私たちの体が共鳴し合うことで生じる、ごく自然な反応です。

だから、心と体がしんどくなっても、決して自分を責めないでください。

本書は、過敏性研究の第一人者である著者が、西洋医学の豊富な知識で不調の「正体」を解き明かしながら、東洋医学の知恵を用いて、あなたに寄り添う1冊です。

最新の医学的知見と、古代からの壮大な知恵を組み合わせ、「なぜ季節の変わり目に、あなたの心と体はゆらぐのか?」その根本原因を解き明かし、気圧、気温、湿度、日照時間といった自然のリズムと上手に付き合い、自分自身を優しくいたわるための具体的な「養生法」を提案します。

私たちが本来持っている自然治癒力を引き出し、根本からゆらぎにくい心と体質へと整えていきましょう。
ページをめくるごとに、自分の不調の正体がわかり、心がふっと軽くなるはずです。

もう、季節の変化に振り回されない。
これは、変化の多い時代を生きるあなたのための、一生もののお守りとなる一冊です。

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