色の数を変えるだけで料理がおいしそうに見える? 意識したい”映える色味”とは【眠れなくなるほど面白い 図解 料理の話】

食卓の華やかさがワンランクアップする”映える色味”
色彩の設計は味の先入観まで変える
料理を見た瞬間に「おいしそう」と感じるかどうかは、実は色で大きく左右されます。僕は「色の数と組み合わせが食欲を決める」と考えています。3色で整えればまとまりが出るし、単色で締めればきりっと映える。色彩の設計は味そのものではなく、食べる前の先入観を動かすスイッチなんです。
緑一色のサラダでも、すっきりと洗練されて見えることがあります。逆に赤・黄・緑を揃えた3色なら一気に華やかになる。あまりにも色が多いと雑然としますが、1〜3色に絞ると料理は映えるものなのです。
また、盛り付けの仕方でも印象は変わります。平らに並べるよりも立体的に重ねれば、同じ素材でも豊かに見える。きっちり整えすぎるより、少しラフに盛ったほうが自然でおいしそうに映ることも多いんです。
僕は料理を仕上げるとき、必ず「今日は何色で構成するか」を意識しています。緑が足りなければ薬味やハーブを加える、赤が欲しければトマトを置く。色を足すだけで「食べたい」と思わせる力が全然違ってきます。
家庭でも難しいことは要りません。主菜・副菜・汁物の3点をそれぞれ違う色にする、器の色を控えめにして料理を際立たせる――それだけで食卓は驚くほど華やかに変わります。
色の数で変わる料理への印象


料理は、味より先に色でおいしそうかどうかが決まる。単色ならシンプルで洗練された印象に、3色なら一気に華やぐ。逆に色が多すぎると雑然としてしまう。家庭では、1〜3色に絞るとほどよくまとまりが出る。
色彩設計で普段の食卓を華やかに

- 主菜・副菜・汁物をそれぞれ違う色にする
- 器の色を控えめにするとより料理が引き立つ
色は飾りではなく設計の一部。主菜・副菜・汁物を違う色で構成するだけで、食卓は自然に映える。さらに、器の色を控えめにして料理を引き立たせるのもひとつの手。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 料理の話』著:鳥羽周作
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 料理の話』
著:鳥羽周作
シリーズ累計300万部突破!『眠れなくなるほど面白い図解シリーズ』に料理ジャンルが初登場!
「パスタは平皿に盛ったらおいしさ半減」「肉汁が飛び出す最高のウィンナーの茹で方」「最強にうまいマックのアレンジレシピ」などなど、家庭の料理が感動的においしくなる!絶対知っておくべき鳥羽流“料理の極意”を大公開!
いつもなんとなく食べている家の料理。
料理はレシピ通りに作ればおいしいと考えがちですが、実は自分や家族が本当に「おいしい!」と感じるために一番重要なのは、“誰がどんな目的で食べるのか”というゴールを設定すること。
例えば肉じゃがひとつでも、それをおかずにガッツリご飯を食べたいのか、つまみながらお酒を楽しみたいのかで、食べる人が求める味付けは違います。
そのように食べる人のことを考えるだけで、料理のゴールが設定され、本当の「おいしい!」が生まれます。
本書では、6年連続ミシュランガイドにも掲載されているレストラン『sio』のオーナーである著者が考え抜いた、“感動体験”を得られるような家庭料理のコツを大公開!
さらに、
「山頂で食べるカップラーメンはうまい!を再現する方法」
「家でパスタをおいしく食べるなら1.7mm以上」
「コンビニチキンが超絶うまくなるヤバいアレンジ」
など、誰でも簡単にできて時間もお金もいらない“超実用的な料理のコツ”が満載です。
これ一冊で料理の楽しさや奥深さが一気に変わります!
自分や家族の料理でぜひ試してみてください!
この記事のCategory
オススメ記事

「山頂で食べるカップラーメンはうまい」を再現する方法【眠れなくなるほど面白い 図解 料理の話】

温度の違いで“同じご飯”が別物に!見えない調味料「温度」が料理のおいしさを左右するワケ【図解 料理の話/鳥羽周作】

朝カレーはなぜ格別においしいのか【図解 料理の話/鳥羽周作】

「苦手」を「うまい」に変える!子どもが嫌いな食材でもおいしく食べられるようになる魔法とは!?【図解 料理の話/鳥羽周作】

料理は食べる順番を変えるだけで 「おいしい!」と感じる! 食べる順番がごちそう感を生むゴール設定とは!?【図解 料理の話/鳥羽周作】

”ごちそう感”が料理の出し方ひとつで爆上がりするワケ【眠れなくなるほど面白い 図解 料理の話/鳥羽周作】


