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赤ちゃんの昼寝を犠牲にして知育教育をさせてはいけない理由とは?【賢い子は1歳までの眠りで決まる】

子どもにも親にも良質で十分な睡眠が必要です

賢い子が育つポイント
●赤ちゃんにとってはすべてが学びであり睡眠を犠牲にしてまで学習をさせる必要はありません
●赤ちゃんにも親にも睡眠が大切、あらゆるバイタリティーを養ってくれます

これまでいろいろな面から、赤ちゃんの睡眠について見てきました。だんだんと睡眠の大切さを痛感してきたのではないでしょうか。もう、眠ることが怠け者につながる悪いことだなんて、思いもよらなくなっていることでしょう。ふと、昼寝を犠牲にしてでも、なにか教育によさそうな経験をさせてあげたほうがよいのではないか、そんな考えが頭をよぎって、迷うことがあったら、ぜひ次のことを思いだしてください。

赤ちゃんにとって、すべてがはじめてづくし、学びなのです。赤ちゃんにとってみれば、世界全体が未知のものであふれています。特別なことをしなくても、たくさんのことを学ぶことができます。自分の手足を眺めたり、家族の声を聞いたり、安全で単純なおもちゃや身のまわりの日用品で遊んだり、キッチンからただよう夕食の香りをかいだりするだけでも、そこには学びがあります。そうです、赤ちゃんの脳に必要なのはいうまでもなく良質で十分な睡眠です。できるだけたくさん寝かせてあげましょう。

ぐっすり眠ることで、赤ちゃんの脳は新しく得た情報を処理し、記憶し、すでに得ているほかの情報と組みあわせることができるようになります。睡眠は、赤ちゃんが自分にとって新しい経験がどんな意味を持つのかを理解して、知識として定着させるのを助けるのです。赤ちゃんには凝った仕掛けのあるおもちゃや知育レッスンなど、過剰な刺激を与える必要はありません。

こうした経験をさせるために昼寝の時間を削るなんてありえないことです。これらはむしろマイナスの効果をもたらすかもしれないのです。これほど残念なことはないでしょう。わたしたち親が、子どもが眠たがっているサインに気づきにくくなったりするようなら、なおのことです。

そしてもうひとつ忘れてならないことがあります。親にとっても睡眠が大切であるということです。常に念頭においておきましょう。十分で良質な睡眠が、赤ちゃんと一緒に過ごすために必要不可欠なバイタリティーを養ってくれます。これまでの生活や睡眠のとり方を振り返ってみましょう。子どもを賢く、本当に強い子にするために十分なものだったでしょうか。赤ちゃんと自分のあり方を今一度考えてみましょう。

出典:『賢い子は1歳までの眠りで決まる』

【書誌情報】
『賢い子は1歳までの眠りで決まる』
ポリー・ムーア 著

睡眠を専門とするプロフェッショナルが考案、自分の子どもで実践し、さらに全米で実績を積んできた「NAPSメソッド」。これによって、子どもに良質な睡眠を与え、夜泣きを改善し、乳児期に学習能力を飛躍的に発達させることができます。メソッドの方法は非常に簡単で、子どもの睡眠を記録するだけというもの。生涯にわたって重要となる集中力、情緒の安定、コミュニケーション能力ものばす、本当に優秀な子を育てる育児書。子どもの睡眠障害を防ぐこともできます。