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赤ちゃんがひとりで自然に眠れるように教える「フェーディング」テクニックとは?【賢い子は1歳までの眠りで決まる】

ひとり寝を教えるテクニックは2種類あります

赤ちゃんにひとりで自然に眠れるように教える方法はふたつあります。「コントロールド・クライング」と「フェーディング」と呼ばれるものです。赤ちゃんの性格や気性にあうテクニックを選び、夜からはじめましょう。夜に寝るときからからはじめると、親がそろっていることが多いので、互いが心の支えになりながら教えられるというメリットがあります。数日か数週間で、夜中に目覚めることが減り、昼寝も自然に改善されていきます。来客の訪問や外泊など、いつもどおり日課が行えそうにないとき、離乳期や母親の復職、引越し、次の子が生まれるときなど、赤ちゃんの生活に変化があるときは、教えないようにしたほうがよいでしょう。

②フェーディング
フェーディングは少しずつ段階を追ってトレーニングを進めていく方法です。時間をかけずに確実に効果を発揮する代わりに、赤ちゃんと親のストレスをできるだけ抑えることができます。眠る時間に親が付き添っている状態からはじめ、数日かけてだんだんと赤ちゃんがひとりで眠れるようにしていくものです。まずは眠る前の日課を行います。そして、覚醒周期の終わりにいつものとおり寝かしつけをはじめますが、赤ちゃんが眠る前にやめ、赤ちゃんを寝かせて背中をトントンしたり、子守歌を歌ったりしながら一緒にいるようにします。

赤ちゃんは抗議してぐずったり、泣いたりすることでしょうが、がまんです。これを数日、赤ちゃんが眠るようになるまで、同じようにつづけます。赤ちゃんがあなたの腕ではなく、布団で眠ることに慣れてきたら、赤ちゃんのそばにすわり、赤ちゃんに触れず、子守歌も歌わないようにします。またこれを数日繰り返し、今度はドアのそばに立つようにします。赤ちゃんにはあなたが見えますが、以前よりずっと、あなたがそばにいるかどうかに左右されず眠れるようになります。

いつしか赤ちゃんが眠る前に、あなたは部屋をでられるようになり、赤ちゃんは自分で眠りにつけるようになるでしょう。この方法はコントロールド・クライングよりもずっと簡単で、赤ちゃんが泣くことも少ないので気が楽だと感じるかもしれません。しかし問題は日数です。数日からときには数週間かかることもあり、時間がかかりすぎて疲れてしまうという親もいます。また、トレーニングの期間中に赤ちゃんが体調を崩したり、用事が入ったりして中断され、はじめからやりなおさねばならないこともあるでしょう。

出典:『賢い子は1歳までの眠りで決まる』

【書誌情報】
『賢い子は1歳までの眠りで決まる』
ポリー・ムーア 著

睡眠を専門とするプロフェッショナルが考案、自分の子どもで実践し、さらに全米で実績を積んできた「NAPSメソッド」。これによって、子どもに良質な睡眠を与え、夜泣きを改善し、乳児期に学習能力を飛躍的に発達させることができます。メソッドの方法は非常に簡単で、子どもの睡眠を記録するだけというもの。生涯にわたって重要となる集中力、情緒の安定、コミュニケーション能力ものばす、本当に優秀な子を育てる育児書。子どもの睡眠障害を防ぐこともできます。

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