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生後3か月〜5か月の赤ちゃんが賢い子に育つポイントとは?【賢い子は1歳までの眠りで決まる】

ひと目でわかるNAPSメソッド生後3か月〜5か月

賢い子が育つポイント
●赤ちゃんはまだ14〜15時間眠る必要があります
●4か月〜5か月目には、夜は早寝になり、昼寝は3回になります
●日中90分以上起きていられるようになります
●夜中に何度も起きる場合、授乳以外で寝かしつけてみましょう
●夜は早く寝かしつけるようにしましょう

このころのほとんどの赤ちゃんは、まだ1日に14〜15時間眠らなければなりません。NAPSメソッドを使っていれば、毎日ほぼ同じくらいの時間眠るようになり、昼も夜も1回に眠る時間が長くなってきます。4か月目〜5か月目に入ると、夜寝る時間は早くなり、昼寝は午前、午後、夕方の3回まとまった時間眠るようになって日中も長い時間、
90分以上起きていられるようになります(子どもによっては3〜4時間半)。

しかし、赤ちゃんがみな同じように成長するわけではありません。昼寝や起きていられる時間の長さとタイミングには個人差があり、違いが見られます。これは優劣の問題ではないので決して気にしないように。そしてこのころには、夜中におなかがすいて何度も起きることがなくなってくるので、授乳以外の方法で寝かしつけるようにしましょう。ただし事前に必ずかかりつけの小児科医に相談することが必要です。

健康上の理由で、ひんぱんに授乳が必要な場合もあるので十分に注意してください。先生に授乳以外で寝かしつけてもよいといわれたら、日中の授乳の間隔を4時間くらいのばしてもよいか、あわせて聞いてみましょう。また、赤ちゃんが自然にひとりで眠りにつけるよう挑戦してもよいころです。詳しくは163ページから紹介しますが、まずは覚醒周期の終わりに、赤ちゃんがまだうとうとしている状態でベッドに寝かせてみましょう。はじめやすいのは夜。夜に寝るときのほうが昼寝よりも簡単にひとりで眠れるようになることがわかっています。

  • たとえ赤ちゃんが寝なくても心配はいりません。

    この時期の赤ちゃんはまだ脳が発達途中にあるため、ひとりで自然に眠ることは大変な作業です。できるようになるまでまだまだ時間がかかるのは自然のことなのです。ひとりで眠れるように教えたいと考えるなら、まずはタイミングを見計らう必要があります。覚醒周期が終わり、赤ちゃんが疲れて眠りに落ちる準備ができるまで待ちましょう。覚醒周期の途中で寝かそうとしても、たとえものすごく疲れていたとしても眠らない場合があるので注意しましょう。

    睡眠を専門とするプロフェッショナルが考案した賢い子を育てる新メソッドとは?

    子どもを賢く、強く育てたい人にオススメの一冊。本書で提案するのは「NAPSメソッド」という、全米各地での講演と実践を重ねた方法論です。著者は長年研究機関に身を置く、睡眠を専門とする神経科学者「ポリー・ムーア」。
    ムーア博士は、脳の眠りのメカニズムをはじめ、脳細胞や睡眠障害の治療法など、脳を熟知した専門家であり、睡眠に対する強い関心とすべての患者の睡眠を改善しようとする熱意はこの上なく、多くの支持を集めています。

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    この本のなかでポリー・ムーア博士は、小さな子どもの夜泣きの原因が不十分な睡眠にあることを解き明かし、赤ちゃんの睡眠が認知力や情緒的発達の要であることを説いて、自然によく眠れるようになる「NAPS(昼寝)メソッド」を紹介しています。

    NAPSメソッドを使えば、赤ちゃんに自然に眠る準備が整い、認知力や情緒的発達に必要な睡眠を十分にとれるようになります。

    過剰な知育はむしろマイナス! 良質な睡眠が学習能力を決定づける!

    過剰な知育はむしろ子どもにとってマイナスとなりうることをご存じですか。睡眠が十分でない子どもは、成長するにつれADHDなど重大な問題に見舞われることも。

    赤ちゃんにとってみれば、世界全体が未知のものであふれています。特別なことをしなくても、たくさんのことを学ぶことができます。

    自分の手足を眺めたり、家族の声を聞いたり、安全で単純なおもちゃや身のまわりの日用品で遊んだり、キッチンからただよう夕食の香りをかいだりするだけでも、そこには学びがあります。そうです、赤ちゃんの脳に必要なのはいうまでもなく良質で十分な睡眠です。できるだけたくさん寝かせてあげましょう。

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    ぐっすり眠ることで、赤ちゃんの脳は新しく得た情報を処理し、記憶し、すでに得ているほかの情報と組みあわせることができるようになります。
    睡眠は、赤ちゃんが自分にとって新しい経験がどんな意味を持つのかを理解して、知識として定着させるのを助けるのです。赤ちゃんには凝った仕掛けのあるおもちゃや知育レッスンなど、過剰な刺激を与える必要はありません。

    成績だけじゃない?集中力や注意力のある子どもに育てる方法とは?

    長いあいだ昼寝をさせてもらえなかった赤ちゃんは、睡眠と覚醒のリズムの波がなくなってしまい、寝ているときも起きているときも同じような状態になり、どっちつかずのまま、きちんとものごとに集中したり、周囲に注意を払えなくなります。
    そして眠りのサインもはっきりしなくなってくるので、親は寝かせる必要がないとつい思い込んでしまいます。

    しかし、そうなってしまっても、昼寝の習慣はとり戻せるので安心してください。NAPSメソッドを実践してよい睡眠習慣と集中力や注意力が身につくようにしましょう。
    数日家にいて、NAPSメソッドをきちんと使えば、赤ちゃん独特の眠りのサインがわかるようになります。そして、まわりの刺激に触れさせないようにして、眠りにつくのを手伝うとよいでしょう。

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    集中力や注意力のある子どもに育てるためにも、昼寝は必要です

    つらい「夜泣き」もなくせる「NAPSメソッド」とは?

    赤ちゃんはおなかがすくだけでなく、神経系が未発達なために泣くのです。
    かすかな覚醒状態にあるとき神経学的システムチェックが行われ、不均衡が生じてうっすら目が覚めてしまい、なんとか睡眠状態に戻りたくて、助けを求めて泣くのです。

    昼寝を十分していない赤ちゃんの場合、さらにやっかいです。昼寝で発散されるべきエネルギーがたまったままなので、神経系がよけいにイライラしやすく、不安定な状態だからです。
    夜中に目覚める回数やしっかり起きてしまう場合がより多くなるもこのためです。

    NAPSメソッドはN・A・P・Sの4ステップにわかれており、どの段階も簡単で、赤ちゃんによい眠りを提供できます

    NAPSメソッドの効果は、実際に試して赤ちゃんが日中によく寝ると機嫌がよく、夜もさらによく眠ることを発見するまで理解できない人もいます。
    まずは試してみることです。赤ちゃんは自然に眠って目覚め、十分に休めていることでしょう。

    メソッドは大変簡単で、たった4つのステップがあるだけ、子どもの睡眠を記録するだけ。イレギュラーな例にも丁寧に回答しています。

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    本書はそのNAPSメソッドを1からご紹介。生涯にわたって重要となる集中力、情緒の安定、コミュニケーション能力ものばす、本当に優秀な子を育てる育児を学んでみませんか?

  • 【書誌情報】
    『賢い子は1歳までの眠りで決まる』
    ポリー・ムーア 著

    睡眠を専門とするプロフェッショナルが考案、自分の子どもで実践し、さらに全米で実績を積んできた「NAPSメソッド」。これによって、子どもに良質な睡眠を与え、夜泣きを改善し、乳児期に学習能力を飛躍的に発達させることができます。メソッドの方法は非常に簡単で、子どもの睡眠を記録するだけというもの。生涯にわたって重要となる集中力、情緒の安定、コミュニケーション能力ものばす、本当に優秀な子を育てる育児書。子どもの睡眠障害を防ぐこともできます。