目標は昇り龍のPDCサイクルで達成しよう
目標の達成率は、目標設定の段階で80%以上が決まります。
SMART目標は、成功率を80%に押し上げる方法ですが、問題は残りの20%です。
残り20%の鍵となるのが「PDCサイクル」です。
目標を達成させるプロセスでは、PLAN(プラン、計画)、DO(ドゥー、実行)、CHECK(チェック、改善)、すなわちPDCサイクルが欠かせません。
計画には、常にやってみなければわからないところがあります。
したがって実行には、必ず途中で計画通りにコトが運んでいるのかをチェックする過程が必要です。
多くの人は、計画立案はするが、チェックを疎かにしがちです。チェックがなければ、改善はなく、改善がなければ、行動の質は上がりません。
正しいPDCサイクルとは、実行プロセスの中でポイント、ポイントでチェックを重ねることです。
そして計画どおりに進んでいない点があれば、その原因を究明し、必要な是正措置を取ることが必要です。
最初のチェックで問題の存在と原因を確認したら、改善策を立てます。ここまでで1サイクルです。
ここから2番目のPDCサイクルが始まります。
そして2回目のチェックでも、同様の原因追求、改善を加え、3番目のPDCへと進みます。
これが一回転するたびにレベルアップしていく「昇り龍のPDCサイクル」です。
チェックと改善のないPDCは、その場でくるくると回転するだけの「ハツカネズミのPDCサイクル」に過ぎません。
【出典】『面白いほど役に立つ 図解 人を動かすリーダー力』
著者:新 将命 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
新 将命(あたらし まさみ) 株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長。1936年東京生まれ。早稲田大学卒業。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどグローバル・エクセレント・カンパニー6社で社長職を3社、副社長職を1社経験。現在、ライザップグループ株式会社など数社のアドバイザーを務める。「伝説の外資トップ」と称され、“実論”にもとづいた独自の経営論・リーダーシップ論には定評がある。
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公開日:2022.07.24