体幹を鍛える最強の呼吸法 ドローイン
やればやるほど効果UP 筋肉がぐんと強くなる
スポーツのトレーニングをはじめ、運動療法の一環としても取り入れられているのが、呼吸をしながらお腹を凹ませるエクササイズ「ドローイン」です。
58ページでも紹介したように、腹式呼吸の要領でお腹をふくらませたりしながら呼吸することで、腹横筋、横隔膜、骨盤底筋群など腹圧を高めるための筋肉を一度に活性化させます。
ドローインをしながら体幹トレーニングを行えば、効果は何倍にもアップします。
ドローインのメリットは、いつでもどこでもできること。信号待ちの間に行ってもOK。歩きながらでもドローインをすれば、その時間がトレーニングタイムに早変わり。
ドローインはやればやるほど、効果的にお腹を鍛えられます。慣れないうちは仰向けで手を添えてやると、お腹が動く感覚がつかみやすくなります。体幹トレーニングのはじめの一歩としてドローインをマスターしましょう。
ドローインはここを意識
- 横隔膜
- 背骨
- 腹横筋
- 骨盤底筋
- 骨盤
ドローインを行うと起こるメリット
- ウエストが細くなり、くびれができる
- 腸の働きが活性化し、便秘が解消する
- 背骨のゆがみが矯正され、腰痛が改善される
- 軸ができるので動作のブレがなくなる
- 血流がよくなり、肩や首のこりが改善される
- 脂肪の燃えやすい体になりダイエット効果も
- 疲れがとれやすい体になる
- 脳が活性化し、集中力がアップする
- 背骨の筋肉群が鍛えられ、姿勢がよくなる
効果を高める4つのポイント
- 息を吐くときは、おへそを内側に引き込むイメージ。
- 息を吐くときは、お腹の空気を出しきるような感覚で。
- 息を吸うときは、鼻から吸い、吐くときは口から吐く。
- 両手をお腹に当てて動きを確認する。
通勤中・仕事中・家事中にもチャレンジしてみよう!
ドローインを徹底マスターしよう
立って行う場合
- 吐く:お腹を凹ませる。
- 吸う:肩甲骨を内側に寄せる。
胸を左右に張る。
背筋を伸ばす。
大きく息を吸ってお腹をふくらませる。
POINT:ドローインは脇腹にある腹横筋を使うので、触ってみて脇腹がかたくなっていればOK。
寝て行う場合
- 仰向けに寝てひざを立て、大きく息を吸う。
ひざの角度は90度を目安に。足裏は床につける。
鼻から息を吸ってお腹をふくらませる。
- 口から息を吐きながら、お腹に力を入れて凹ませる。
息を吐きながらお腹を凹ませる。
POINT:お腹が凹む感覚をつかむため、最初はお腹の上にタオルなどを置いてやるとよい。
【出典】『プロトレーナーが本気で教える 完全体幹教本』著:木場克巳
【書籍情報】
『プロトレーナーが本気で教える 完全体幹教本』
著:木場克巳
本書は、体幹の基礎から具体的なトレーニングプログラムまでを紹介し、運動能力の向上やダイエット、姿勢改善、睡眠の質向上など、多くのメリットを提供します。子供からシニアまで幅広く対応したプログラムもあり、家族全員で楽しめます。体幹力を高め、心身ともに健康な生活を目指すためのガイドです。
公開日:2024.09.19