辛い・酸っぱい・苦い【1週間で勝手に最強の免疫力がつくすごい方法】
意外にも「刺激物」は体をリラックス
ここまでは薬味の免疫力アップ効果について解説してきましたが、薬味に言及するにあたって避けられないのが、その刺激的な「味」です。食材によって濃淡はあるにせよ、いずれも苦味や辛味、酸味を伴います。こうした決して快適とは言えない味わいが、実は免疫機能の活性化を含めて、体によい作用をもたらしているのです。
時折、刺激的な味を無性に口にしたくなった経験はないでしょうか。これは、体が「すっきりしたい」というサインを出している可能性が高いと言えます。苦い、辛い、酸っぱい。こうしたガツンとくる食材や料理を食べたとき、人間は体内に「嫌なもの」が入ったと認識して排出しようとします。激辛メニューで発汗したり、過剰に苦いものを吐き出しそうになる。このような反応は人間として当然で、嫌なものを一刻も早く出そうと、胃腸の動きが活発になります。すると副交感神経が優位に働き、体は自然とリラックス状態に。その結果、体温が上昇し、免疫力も向上するという仕組みです。
刺激物で緊張を解きほぐし、免疫力を高める。一見、相反するような反応が人間の体には起こり得るのです。薬味で言えば、スパイスやハーブが適任でしょう。わさびや唐辛子、コショウ、乾燥バジル。これらの適量な摂取は体をうまく刺激し、免疫力アップへと導いてくれます。
出典:『1週間で勝手に最強の免疫力がつくすごい方法』
【書誌情報】
『1週間で勝手に最強の免疫力がつくすごい方法』
著者:石原新菜
著者プロフィール
1980年生まれ、医師・イシハラクリニック副院長。漢方医学、自然療法、食事療法などさまざまなアプローチで、数々の病気の治療にあたる。診療のほか、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。
『1週間で勝手に〇〇』シリーズ最新刊!勝手にどんな病気・風邪にも負けない体になる食事&健康法を大公開!
コロナをはじめ、インフルエンザなど、風邪やウィルスの流行は留まることを知りません。また、どんな風邪やガンなども基本的には特効薬のようなものは無く、自分の“免疫力”で治すしか方法が無いため、自分自身の健康は自分で守るしかないのが現状です。本書では、数々の健康書を出版してきた著者による、免疫力がビックリするほど上がる1週間プログラムを紹介します。『16時間空腹状態を作る』『代謝が上がる薬味BOXを作る』『酢ヨーグルトを飲む』など、誰でも簡単にできて劇的に免疫力がアップする方法をイラスト図解でわかりやすく解説します。免疫力のカギを握るのは“腸内細菌”ですが、その腸内細菌を良い状態にするためには、1週間の免疫力アッププログラムを行うことがスタートライン。風邪を引いても無症状もしくは軽く済む人と、そうでない人の違いはその人の持つ“免疫力”。1週間プログラムで強い自然免疫を獲得すれば、一生風邪や病気に負けない体を作れます。自分や家族の健康のためにぜひ手に取って頂きたい一冊です。
公開日:2024.08.23