色はどのように使われてきたのか
人類と色の関係
色にはたくさんのおもしろい効果があることが知られており、多くは科学的に解明されていますが、まだまだ未知の部分もあります。
遡ること35万年前、前期旧石器時代には、赤土を体に塗って装飾をしていた痕跡が見つかっています。紀元前1万5000年頃の後期旧石器時代、スペインのアルタミラ洞窟で描かれた赤いバイソンは、アートではなく信仰や儀式に使われたのでないかと考えられています。
私たちの先祖である古代の人々は色に対して芸術性よりも、呪術的な要素、神聖な要素を強く感じ、その力を活用してきました。
縄文時代にも、顔や体に赤い色を塗り、魔除けとして使われていました。赤い色はその強さから、世界中で信仰や魔除けの道具として使われてきました。
古くから心と関係してきた色
紀元前の古代エジプトではカラーセラピーの原型のようなものが既に存在し、色を使った治療が行われていたといいます。古代ギリシャでも色は病気の治療に使われました。
ラピスラズリからつくられた高価な青色は王族の装飾品にも使われています。どこまでも深く、吸い込まれそうな鮮やかな青は、神聖なイメージを浸透させ、特別な色になりました。
色は古くから私たちの心と密接に関係してきました。
「人の歴史」は「色の歴史」
人間は古くから、色に強い力を感じ、呪術的なものとして活用してきました。
口紅の由来は紀元前数万年、魔除けの意味があったと考えられています。
次第に希少な色をもつことが権力者のステータスになり、人は色を求めてきました。
古代エジプトではカラーセラピーの原型が存在し色を使った治療が行われていたといいます。
そして人は時代を超えて色彩のなかで生きるようになりました。人の歴史は色の歴史、未来に続く色彩があふれます。
【出典】『本当の性格がわかる 未来が変わる 色でよみとく心理学』著:ポーポー・ポロダクション
【書誌情報】
『本当の性格がわかる 未来が変わる 色でよみとく心理学』
著:ポーポー・ポロダクション
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公開日:2024.11.17