フェアリーS(日曜・中山)
明け3歳の牝馬による芝1600m戦、GⅢ。
過去10年、1番人気は〔120〕、2番人気は〔100〕、3番人気は〔401〕。
6番人気以下〔376〕、2ケタ人気馬〔320〕。
馬連3ケタはなく、万馬券2本。
1000円台も1回だけで、万馬券は3万馬券と21万馬券!
勝つのは5番人気以内か2ケタ人気の馬。両極端な結果になっています。
ステップレースを見ていきましょう。
GⅠの阪神ジュベナイルフィリーズから〔001〕。14着馬。
GⅡの京王杯2歳Sから〔001〕。3着馬。
GⅢの京都2歳Sから〔100〕。8着馬。
アルテミスSから〔100〕。13着馬。
1勝クラスから〔381〕。4着以内9頭に、掲示板外しが3頭。ただし、この掲示板外しの3頭は14~16年のもの。近7年の好走馬は4着以内を確保しています。
新馬勝ちから〔105〕。4番人気までで勝ち上がった馬。
芝の未勝利勝ちから〔322〕。4番人気までで勝ち上がった馬。
ダートの未勝利勝ちから〔001〕。1番人気で勝ち上がった馬です。
前走重賞組は4頭。掲示板外しも3頭いますが、この4頭すべて、前々走では1着だった馬です。
連対20頭中、19頭が重賞連対歴もOPクラスの勝ちもない馬。例外の1頭は23年の勝ち馬キタウイング(新潟2歳S優勝馬)です。
また、連対20頭中14頭に芝1600m以上での勝ちがあり、4頭に1勝クラス以上の芝1600m戦に4着以内がありました。残る2頭は芝1600m戦が初めてで、芝1400mに連対歴のあった馬です。
関東馬〔1089〕、関西馬〔021〕。関東馬が関西馬を圧倒しています。
キャリアは不問です。
距離もそうですが、1勝クラスを勝ち上がれない馬でも好走できてしまうあたりに、このレースの難しさがあるようです。
2着の10頭に着目すると、1勝クラスから8頭、未勝利から2頭ですから、2着には4番人気までで1勝クラスを4着以内、または4番人気以内で未勝利を勝ち上がった伏兵を狙ってみるのも面白いかもしれません。
※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。
【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』
【書誌情報】 第6版出来!
『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』
著者:長谷川雄啓
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。
そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。
これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。
ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。
公開日:2024.01.06