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マスクトディーヴァには不吉なデータ! 前走1着馬の優勝ゼロの不思議なGⅠ【ヴィクトリアマイル】競馬初心者講座講師:長谷川雄啓の過去10年データ分析!

Text:長谷川 雄啓

ヴィクトリアマイル(日曜・東京)

マイル女王決定戦。芝1600m戦、GⅠ。

過去10年、1番人気は〔221〕、2番人気は〔001〕、3番人気は〔030〕。

6番人気以下〔436〕、2ケタ人気馬〔132〕。

馬連3ケタ1回に、万馬券2本。

2、3番人気が不振。

2本の万馬券は3万馬券と4万馬券。その時の3連単はそれぞれ、2070万円と91万円。波乱の牝馬GⅠです。

 

ステップレースを見ていきましょう。

GⅠの高松宮記念から〔103〕。人気、着順は不問。

有馬記念から〔100〕。1番人気9着馬。

大阪杯から〔101〕。4着と2着の馬。

ダートのフェブラリーSから〔100〕。3着馬。

マイルCSから〔010〕。3着馬。

GⅡの阪神牝馬Sですが、芝1400mだった14年から〔100〕。11着馬。

芝1600mになってから〔334〕。掲示板9頭に、3番人気9着馬。

GⅡ時代の産経大阪杯から〔011〕。7着と3着の馬。

GⅢの中山牝馬Sから〔110〕。1番人気7着馬と7番人気1着馬。

福島牝馬Sから〔011〕。4着と5着の馬。

京都牝馬Sから〔010〕。勝ち馬。

ダービー卿CTから〔010〕。2着馬。

東京新聞杯から〔010〕。2着馬。

海外GⅢの1351ターフスプリントから〔100〕。10着馬です。

 

馬券圏内30頭すべて、前走では重賞を走っていました。

また、前走国内の重賞出走馬が29頭。そのうち、人気または着順が“5”以内だった馬が28頭です。

加えて、ここが今年初のレースだったのは、20年に勝ったアーモンドアイと23年2着のソダシのみ。どちらもGⅠ馬でした。

距離実績で見ると、連対20頭中、19頭に芝1600mでの勝ちがあり、例外の1頭は15年優勝のストレイトガール。この馬、14年のこのレースで3着だった馬です。

 

重賞実績で見ると、連対20頭中、18頭に重賞勝ちがあり、そのうち芝1600mの重賞勝ち馬は13頭。重賞勝ちがなかった2頭にも、重賞の2着、3着がありました。

コース実績では、連対20頭中、17頭に東京芝での勝ち、または東京芝の重賞での2、3着がありました。

 

連対20頭中、前走で3着以内だった馬が10頭。残る10頭中、9頭はこれまでにGⅠ3着以内があるか、前々走で重賞連対の馬。

例外の1頭は、前々走7着、前走4着から2着に来た17年のデンコウアンジュ。

前走馬券圏外から巻き返すための条件は、このあたりにありそうです。

ちなみに、前走1着馬の優勝はありません。

 

年齢別で見ると、4歳〔363〕、5歳〔536〕、6歳〔111〕、7歳〔100〕。

5歳、4歳の順にいいようです。

 

このGⅠ、勝ち馬を出す枠に偏りがあり、優勝馬は4~6番枠と12~14番枠の6つに限られてきました。

その間に挟まれた枠も含む4~14番枠で〔1072〕。特に連対馬はこのあたりからとなりますか。

覚えておくとよさそうです。

※〔 〕の中は、1着、2着、3着の回数です。

【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』

【書誌情報】 第6版出来!

『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』

著者:長谷川雄啓

競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。

そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。

これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。

ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。

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